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プロポフォール注入症候群の病態解明と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K16561
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関高知大学

研究代表者

田村 貴彦  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (80614403)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードAutophagy / Mitophagy / Propofol / mitophagy / propofol / PRIS / ミトコンドリア / muscle weakness / サルコペニア
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、致死的な症候群であるPRISの発症メカニズムを解明することにあり、解明することで、PRISの新しい治療法や予防法を確立することができ、医療の質の向上に寄与できる。過去の報告では無症候性ミトコンドリア病が PRIS 発症の因子であると言われているように、 PRIS 発症とミトコンドリアが関わっていることは以前から指摘されているが、プロポフォールがなぜ横紋筋融解や多臓器不全を引き起こすかという詳細なメカニズムについては、不明なままである。本研究の独自性は、PRIS の発症に mitophagy 機能不全が関わっているという仮説を立てたことにある。

研究実績の概要

本研究の核心は、このPropofol Infusion Syndromeの発症メカニズムを解明することにある。プロポフォール投与が骨格筋のautophagyを賦活化するという報告はあるが、PRIS発症とautophagyとの関係については、確立された結論は出ていない。PRISの発生頻度自体は低いが、一旦発症してしまえば致死的な症候群である。しかし,PRISの発症メカニズムや治療法は現在でも不明のままである。本研究では、PRISの発症機序にmitophagy機能不全が関与しているという仮説を設定し、細胞実験にて検証する事を目的である。
筋芽細胞を用いて、実験を遂行した。プロポフォール投与にて筋芽細胞のミトコンドリアが破壊され、それがプロポフォールの容量依存性であることが判明した。しかし、プロポフォールの臨床濃度において健常な筋芽細胞ではミトコンドリアは修復された。そこで、筋芽細胞に酸化ストレスを与えた後に、プロポフォール投与を行なったところ、ミトコンドリアが修復されず、細胞死が増えた。この実験経路にmitophagyの活性を同時に測定したところ、酸化ストレスを与えられた筋芽細胞ではmitophagyの活性が低下していた。これらの結果は我々の仮説を支持する実験結果となった。
最終年度は、協力機関であるハーバード大学でのデータを追加し、データ解析を行なった。それらのデータから我々の仮説がより強く証明できる結果となった。しかし、更なる追加実験を行うことで研究成果がまとまる。本研究では、論文化まであと少しの段階まで進めることができた。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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