研究課題/領域番号 |
21K16563
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 菜摘 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20737382)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 産後うつ / デクスメデトミジン / ミクログリア / BDNF / マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
産後うつは発生機序は不明な点が多い。妊娠中の手術・麻酔侵襲と産後うつ発症の関係性について検討した研究はない。帝王切開時の全身麻酔薬暴露が重度の産後うつ病を誘発するという臨床結果が報告され、産後うつ発症と関連する可能性が示唆された。近年、手術・麻酔侵襲により血液脳関門の透過性が亢進し、末梢血中から流入した単球由来細胞が炎症を惹起し、神経学的予後が不良になることが明らかになった。本研究では、妊娠中の手術・麻酔侵襲により血液脳関門が脆弱化し、出産時急性痛を誘引に単球由来細胞が脳内に集積し産後うつ病を発症するという仮説を証明し、産後うつ病の発症機序を解明する。
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研究実績の概要 |
妊娠中に脛骨骨折術を施行したC57BL/6メスマウスは、骨折手術を施行していない妊娠マウスと比較し、行動学的解析により産後うつを有意に発症することは認めなかった。非妊娠マウスと比較するとうつ状態であることは確認したため、”妊娠”自体の侵襲が研究開始前に予測したものより強度が高いことが要因と考えられる。 今後さらなる知見を重ねる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床、研究業務と並行して子育てを行っているため。
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今後の研究の推進方策 |
産後うつの発症機序の解明及び新規治療戦略の確立は本邦において喫緊の課題と考えており、侵襲強度やタイムコースの変更などを検討し、今後も鋭意研究を継続する予定である。
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