研究課題/領域番号 |
21K16564
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
若泉 謙太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00528862)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 患者心象変化の多面的評価尺度 / 非癌性疼痛(Non-cancer pain) / 脳画像解析 / 生態学的瞬間評価 / 妥当性 / 信頼性 |
研究開始時の研究の概要 |
患者心象変化の多面的評価尺度(MPIC)は、全般的な健康状態の変化に加えて、痛みの多面的な側面(痛み、気分、睡眠、身体機能、痛みへの対処能力、急な痛みの悪化をコントロールする能力、および薬の効き目)の変化を、一括して評価するために開発された計8項目から成る質問票である。我が国ではこのような体系化された評価法は確立されておらず、また国際的な評価基準となりえる点からも、MPICの日本語版(MPIC-J)は開発意義が高い。
|
研究実績の概要 |
患者心象変化の多面的評価尺度(Multidimensional Evaluation Scale for Patient Impression Change: Japanese version: MPIC-J)の質問票と同時に脳画像データを同時取得する被験者のリクルートは順調に進んでおり、予定被験者30人の登録は終了した。脳画像の前処理も終了したが、MPICのデータとの統計学的検討はまだ終了していない。 一方で、痛みセンターで実施する質問票の内容が変更になったため、質問票のみの群の被験者を募集中である。 並行して行っていた運動習慣と痛みに関する疫学研究の成果がScientific reports誌に掲載された。また、別の疫学研究で質問紙票による調査した内受容感覚の低さが慢性痛の発症と関連するという成果が得られ、Journal of Clinical Meidicine誌へ報告した。 本研究のデータの一部を利用し、国際学会での発表を2つ行った。米国で行われたAnesthesiologyで発表した内容は、慢性痛患者を対象とした脳画像研究の成果であり、本研究の解析にも応用できる内容である。慢性痛患者ではひだり背外側前頭前野(dorsolateral prefrontal cortex: DLPFC)の灰白質密度が低下しており、他の研究サンプルでも同様の結果が確認できた。 もう一つは運動恐怖を評価するTampa scale for kinesiophobia (TSK)のサブスケールの妥当性を検証した研究であり、シンガポールで行われたWorld congress for anesthesiologistsで発表した。質問票の妥当性検証研究は本研究にも関連する内容であった。
|