研究課題/領域番号 |
21K16568
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
竹前 彰人 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (90749821)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 間接熱量計 / 安静時消費エネルギー |
研究開始時の研究の概要 |
重症患者に適切に栄養療法を行うことで生命予後は改善する可能性がある。欧米人のデータを基に作成されたエネルギー予測式を用いた栄養投与量では体格の異なる日本人と実際の安静時消費エネルギー値との間に乖離が生じ、適切な栄養投与を行うことが出来ない恐れがある。間接熱量計を利用して重症患者の消費エネルギーを測定し解析することで、従来のハリスベネディクト式に代わる、重症患者一般に使用できる新しいエネルギー推定式を作成し、間接熱量計の無い施設でもエネルギーの至適投与量を推定することが可能になる。新しいエネルギー投与の方法を設計し、重症患者の長期予後の改善につなげることを目的とする。
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研究実績の概要 |
重症患者の救命率は年々上昇しているが、長期予後の悪化や健康関連QOLの低下により医療費の増大を招くとして問題となっている。特に敗血症などの重症病態においては、回復後早期のリハビリテーションと適切な栄養投与が相乗効果をもたらし、患者の転帰を改善させる可能性がある。重症患者に適切に栄養療法を行うために、間接熱量計を利用して重症患者の消費エネルギーを測定し解析することで、従来の100年以上前に欧米の健常人から作成されたハリスベネディクト式に代わる、重症患者一般に使用できる新しいエネルギー推定式を作成することをが本研究の目的である。 敗血症に特化して症例を検討し、新規作成した本予測式は従来の予測式よりも正確に消費エネルギーが予測できることが認められ、Kamiyama-Takemae Equqtionとして、Journal of Critical Care誌に発表した。 (Takemae et al. Journal of Critical Care 2020;56:236-242.)。 2023年度は、引き続き重症患者に間接熱量計を用いて消費エネルギーを測定し、症例数を積み重ねている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例数を重ねているが、研究当初には利用可能であったEngstrom carestationおよびCCM Expressは、いずれも保守修了ならびに販売中止となったため、利用不可能となった。 このため、現在はCOSMED社の新型間接熱量計 Q-NRG+に切り替えて研究を行っているが、その分のデータロスが発生しており、遅れを取っている。
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今後の研究の推進方策 |
COSMED社の新型間接熱量計 Q-NRG+に切り替えて研究を行っている。引き続き症例数を積み重ねていく。
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