研究課題/領域番号 |
21K16587
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
加藤 隆之 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80800333)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 多臓器不全 / 血管石灰化 / 老化 / 敗血症 / 石灰化 / 大動脈石灰化 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症は単に生命予後を悪化させるだけでなく、長期的な認知機能障害、身体障害を引き起こす集中治療室後症候群が大きな問題となっている。この現象が「老化様現象」であるとの仮説を考え、血管の老化様現象である血管石灰化が敗血症前後の短期間で急速に進行することを明らかにとした。しかし、大血管以外の臓器においても老化様現象を進行させるかは未だ不明である。本研究では敗血症により臓器や遺伝子発現において老化様現象が進行していることを解明することを目的としている。
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研究実績の概要 |
敗血症は集中治療を必要とする生命予後の悪い病態であるが、近年敗血症後の生存者においても長期的な認知機能障害、身体障害を引き起こす集中治療室後症候群と呼ばれる病態が大きな問題となっている。申請者は今までの研究にて、この現象が敗血症によって引き起こされる「老化様現象」であるとの仮説を考え、血管の老化様現象である血管石灰化が敗血症前後の短期間で急速に進行することを明らかにとした。しかし、大血管以外の臓器においても老化様現象を進行させるかは未だ不明である。 本申請においては、敗血症により臓器や遺伝子発現において老化様現象が進行していることを解明することを目的としており、1)人において敗血症での老化関連遺伝子の発現を調査すること。2)敗血症モデルマウスにおいて老化関連遺伝子発現の調査、老化細胞除去が予後へ与える影響、抗老化細胞治療の効果を調査することを予定していた。しかしながら、令和3年度においては新型コロナウイルスの流行により、当初予定していた昨年春までの学位取得に遅れが生じたため、研究費の執行が昨年の年度末と遅れが生じてしまった。令和4年度は未だ新型コロナウイルスの流行が収束しておらず、ヒトにおける研究は開始出来ていない。そのため、敗血症モデルマウスにおける老化関連遺伝子発現の調査を行った。敗血症モデルマウスの各臓器における老化関連遺伝子の発現を調査したところ、腎臓において老化関連遺伝子とされるp21, p51mRNAが対照群に比べて有意に上昇していた。また同じ傾向は胸腺においても認められた。令和5年度はコロナウイルス感染症が5類へと移行したため、集中治療室入室となった敗血症患者の血液細胞中の老化関連遺伝子の発現につき調査を開始した。症例の蓄積が未だ不十分であるため、今後も調査を継続する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年度、令和4年度において新型コロナウイルスの流行したため、研究の遂行に著しい障害が生じたため、予定していた調査が出来ず研究の進捗状況は遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
人における敗血症時の老化関連遺伝子と身体的変化、臓器機能低下の比較、画像検査での血管石灰化の程度につき調査を進める マウス敗血症モデルに対し、抗老化治療を行い予後が改善するか否かにつき調査を行い、投与前後における老化関連遺伝子の発現の違いにつき調査を進める予定である。
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