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IL17に着目したくも膜下出血後、発作性交感神経過活動の病態解明と新規治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K16589
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関島根大学

研究代表者

宮嶋 久雄  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80874362)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード脳血管障害 / くも膜下出血 / サイトカイン / 交感神経
研究開始時の研究の概要

発作性交感神経過活動 (PSH) は、くも膜下出血 (SAH) などの脳損傷後の症候性合併症である。SAH直後に肺水腫などを誘発し、時には死に至るが、治療法は未確立である。また、SAH患者や動物モデルを用いた研究で、脳脊髄液や血液中のIL-17の濃度上昇が報告されているが、その詳しい役割は不明である。そこで、本研究は、「SAHモデル動物を用い、炎症性サイトカインIL-17分泌細胞を同定すること」、及び「交感神経系の中枢である、視床下部室傍核の活性化を介したPSH発症機序を解明すること」を目指す。さらに、新規抗IL-17抗体の髄腔内投与や、分泌細胞の除去により、PSH予防効果を検証する。

研究成果の概要

発作性交感神経過活動 (PSH) は、くも膜下出血 (SAH) 直後の合併症の1つとして知られているがその詳細な病態メカニズムについては未だ明らかでない。本研究では、炎症性サイトカインIL-17に着目し、SAHにおけるIL-17分泌細胞の同定と、PSH発症機序の解明を目的とし研究を行った。脳実質、髄膜、血液、脳脊髄液中の各種サイトカインなどの発現量変化をELISA法や定量的RT-PCR法により検討した。そして、遺伝子改変マウスを用いて、免疫染色法による組織学的解析で、脳実質及び髄膜でのIL-17発現細胞の検討をした。また、PSH治療効果を検証するため新規IL-17抗体の作製を行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでも、PSHはSAH等の脳損傷後の合併症として高頻度に発症することが報告されているが、PSHの病態メカニズムや異常神経回路に関しての詳細は不明である。したがって、今後の研究成果によって、SAH後のPSHにおけるIL-17シグナルの関与とそのメカニズムを解明できれば、SAHのみならず、頭部外傷における脳損傷などのPSH予防・治療法開発にもつながることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Maternal and Adult Interleukin-17A Exposure and Autism Spectrum Disorder2022

    • 著者名/発表者名
      Masashi Fujitani, Hisao Miyajima, Yoshinori Otani, and Xinlang Liu
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychiatry

      巻: 13 ページ: 836181-836181

    • DOI

      10.3389/fpsyt.2022.836181

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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