研究課題/領域番号 |
21K16594
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
方山 真朱 自治医科大学, 医学部, 講師 (70645704)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 4D-CT / 呼吸ダイナミックCT / 自発呼吸誘発性肺傷害 / 人工呼吸関連肺傷害 / 人工呼吸 / EIT / 四次元呼吸ダイナミックCT / 自発呼吸誘引性肺傷害 / 自発呼吸関連肺傷害 / 急性呼吸不全 / 肺保護換気戦略 / P-SILI |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19に代表される急性呼吸不全では、人工呼吸管理中の自発呼吸により肺傷害 (patient self-inflicted lung injury; P-SILI)が生じることが報告されている。しかし、現時点ではP-SILIの病態ならびに適切なモニタリング手法や管理方法が明確になってない。本研究では、時間軸を有する四次元呼吸ダイナミックCT (4D-CT)を自発呼吸下で撮影することで、肺胞が換気により変化する動態を全肺野において解析し、P-SILIが肺の各領域でどのように発生しているか、可視化・定量化することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、人工呼吸管理中の患者において自発呼吸中の換気動態を四次元呼吸ダイナミックCT (4D-CT)を用いて解析した、斬新な臨床研究である。本研究では、4D-CTの精度を検証したところ、位相ならびに精度が非常に高いことを証明した。 EITでしか観察できなかったpendelluft現象が4D-CTでも再現性があることが判明した。これにより、EITの低い空間解像度ではわからなかった解剖学的変化をCTの特徴である高い空間解像度で解析可能となったことから、pendelluft現象をはじめとする自発呼吸関連肺傷害の病態解析に大きく寄与することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今まで解剖学的な情報を把握しながら肺局所の換気動態を評価可能なイメージングモダリティが存在しなかった。しかし、本研究により4D-CTが人工呼吸中の肺換気動態を正確に評価できることが証明された。今まで解明されていなかった自発呼吸による肺傷害をさらに深く解析することが可能となったことから、4D-CTが個別化した安全な人工呼吸管理を行うためのイメージングモダリティとして重要な役割を果たすことが期待される。
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