研究課題/領域番号 |
21K16598
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
西川 拓也 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 上級研究員 (50823861)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 循環モニタリング / 呼気終末期陽圧 / 循環動態 / 循環機能 / 集中治療 / 呼気終末陽圧 / 循環平衡理論 / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は集中治療で臨床判断を支える低侵襲循環機能モニタリングシステムを開発する。 心機能(心拍出量曲線)、有効循環血液量といった循環機能は治療戦略に直結する重要指標である。呼気終末陽圧(PEEP)に注目し、低侵襲に循環機能を推定する手法を開発した。 低侵襲に推定可能な心拍出量と静脈圧を測定しながら、PEEPに変動を与える。心機能・有効循環血液量には直接影響を与えないため、包括的循環平衡モデルに適応することで、循環機能が予測可能となる。 研究期間内に大動物を用いて基盤理論の妥当性検証を行い、臨床応用可能なシステムとする。次フェーズに既存の循環モニタへの組み込みシステムを構築するための基盤を確立する。
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研究実績の概要 |
本研究の開発目的は、循環動態に呼気終末期陽圧(PEEP)が与える影響を明らかにして、低侵襲な循環機能推定を行う手法を確立することである。 令和5年度はPEEPが循環動態に与える影響について、左心機能の状態を変化させて評価した。PEEPは心拍出量の減少をもたらすが、左心機能が低下していると、その定量的な影響は減弱した。左房圧については、正常心では上昇し、左心機能低下状態では、低下傾向となった。またシミュレーションモデルを構築し、右心不全についても検討したところ、心拍出量については、同様の結果となり、左房圧と右房圧が左心不全とは対称的な傾向を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
PEEPを応用した循環機能モニタリングの基本的な枠組みは構築できたが、論文作成が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
PEEPと循環動態がどのように関与するかを定量的に示し、また、PEEPを用いた循環機能推定について論文化し、研究内容を社会に公表する。
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