研究課題/領域番号 |
21K16604
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
永田 雄一 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20834659)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 下垂体腺腫 / 培養 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では3D培養法を下垂体腺腫に対して導入し複数症例のオルガノイドモデルを確立し、下垂体腺腫の治療反応性、抵抗性に関わる分子メカニズムを解明することを目的とする。得られたオルガノイドは元々の下垂体腺腫の分子プロファイリングを維持していることを確認した後に、薬剤投与前後の分子プロファイリングの変化を網羅的に解析する。本研究によりオルガノイドモデルは今後の下垂体腺腫の革新的な研究モデルとなり、将来的に下垂体腺腫のプレシジョンメディスン開発研究に展開できることを期待する。
|
研究実績の概要 |
手術で得られた下垂体腺腫の検体をマトリゲルを用いて3D培養している。非機能性腺腫、機能性腺腫ともにおよそ10例/年で培養を行なっている。 これまでのところ、非機能性腺腫および機能性腺腫、いずれも3ヶ月以上の培養が可能となっており、免疫組織染色を用いた検討ではオルガノイドのホルモン産性能は維持されていることが確認されている。しかしながら培養液の生化学的検査では、機能性腺腫のホルモン分泌能が経時的に漸減することが確認されており、ここが現時点での大きな問題点である。培養液、足場、サプリメントの補充など、培養方法のさらなる改善を図っていく必要があると考えられる。 また、薬剤負荷試験や病理学的な腫瘍形態の検討を行なっていくことで、腫瘍の元々の性質をきちんと維持できているか検討を進めている。 これまでに我々が樹立した下垂体腺腫の3D培養方法については、第95回日本内分泌学会学術総会において学会報告した。また、第41回日本脳腫瘍病理学会においても報告予定であり、現在論文作成中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
機能性腺腫の検体が少なく、長期培養法の樹立が未達成である。
|
今後の研究の推進方策 |
さらなる長期培養方法の樹立を探索しつつ、オルガノイドのホルモン分泌能を含めた性質維持の確認も行っていく。
|