研究課題/領域番号 |
21K16625
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
木野 弘善 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (30879747)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 頭蓋底脊索腫 / 腫瘍幹細胞 / 分子標的治療 |
研究開始時の研究の概要 |
頭蓋底脊索腫は難治性の悪性骨腫瘍である。外科手術と術後高線量放射線治療が標準治療として確立しているが、10年後再発率は50%を超える。再発時には有効な補助療法はなく新規の治療法が必要な疾患である。 申請者は脊索腫腫幹細胞に対して、STAT3経路の抑制による腫瘍増殖抑制実験を行ってきた。今回、新規に樹立した頭蓋底脊索腫細胞株を用いて、頭蓋底脊索腫幹細胞の分離/遺伝子変異解析/遺伝子発現解析を行い、脊索腫幹細胞に対する治療標的遺伝子の検索を行う。同時に頭蓋底脊索腫動物モデルを確立し、細胞実験で確立した新規の治療標的に対する治療実験を行い、臨床応用への転用を目標とする。
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研究実績の概要 |
樹立が完了した頭蓋底脊索腫細胞株TSK-CHO1について、動物移植実験を実施している。 C.B-17/Icr-scidマウス脊椎に移植実験を行っているが、安定して生着がなされず、現状研究進行が停止している状況である。 今後動物実験モデル作成のために、移植部位の再検討、ならびに細胞前処置の変更(マトリゲルの併用等)を踏まえて、脊索腫動物モデルの確立を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
動物移植モデルの確立困難なことが一因としてあげられる。 他の実験結果については予備実験程度まで終了しているものの、本実験にはまだ及んでいない状況で、こちらもある程度のエフォートを費やすことができるまとまった時間の確保が必要となる。 また臨床グループ再編により内視鏡手術グループの人員減少も研究に対するエフォートを費やすことが困難な理由の大きな一因となっている。
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今後の研究の推進方策 |
動物実験モデル作成の経験が豊富な、基礎研究グループと相談しつつ、モデル確立に向けた手技確立と、技術向上を目指す。移植により生着した腫瘍細胞を再度分離し、細胞株として新たに樹立することで動物移植に適した細胞群の収集を行い、より高い精度での動物モデル確立を目指す。 確立した脊索腫細胞株については解析のための基礎研究分野の人員が本年獲得できたため、手法や解析方法について相談しつつ研究の推進を行っていく。
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