研究課題/領域番号 |
21K16659
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
村田 憲治 札幌医科大学, 医学部, 特任助教 (80722454)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 骨軟部肉腫 / 肉腫抗原 / 肉腫浸潤Tリンパ球 / T細胞受容体 / 腫瘍免疫 / 肉腫浸潤 Tリンパ球 / 単細胞解析 / TCR・抗原ペア / 養子免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
骨軟部肉腫(以下、肉腫)に対する養子免疫療法の開発は、癌腫と比べて進展しておらず、抗原特異的なT細胞受容体(TCR)遺伝子を導入したT細胞輸注療法は一部の肉腫に対してしか適応していない。本研究では、肉腫浸潤Tリンパ球(TIL)のTCRレパトア解析を単細胞レベルで行い、そのTCRを抗原同定のプローベとして用いることで、肉腫反応性TCRと肉腫抗原を同時に同定することが可能なプラットフォームを確立し、肉腫に対する効果的な養子免疫療法の開発につなげる。
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研究成果の概要 |
平滑筋肉腫2症例の切除検体からTILを分離して単細胞レベルでのTCRレパトアと遺伝子発現解析を行なった。いずれもTCRのクローナリティが高いT細胞が存在し、遺伝子発現パターンからそれらは腫瘍を認識している可能性が高い細胞集団であった。複数のTCRを選択し、TCR遺伝子導入T細胞(TCR-T細胞)を各々作成した。自家腫瘍細胞株を樹立できなかったため、肉腫細胞からRNAを抽出して作成したcDNAライブラリーを、患者のHLAを過剰発現させたHEK293T細胞に遺伝子導入し標的細胞を作成した。TCR-T細胞と標的細胞を共培養して免疫応答を確認し、陽性反応の検出を試みている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨軟部肉腫(以下、肉腫)に対する養子免疫療法の開発は、癌腫と比べて進展しておらず、抗原特異的なT細胞受容体(TCR)遺伝子を導入したT細胞輸注療法は一部の肉腫に対してしか適応していない。肉腫に対する効果的な遺伝子改変T細胞療法の実行化に向けて、肉腫浸潤Tリンパ球(TIL)由来の肉腫反応性TCRが認識する抗原を同定するための新たな解析プラットフォームを開発する。
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