研究課題/領域番号 |
21K16662
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
下江 隆司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90647497)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キーンベック病 / 疫学調査 / 一般住民コホート |
研究開始時の研究の概要 |
キーンベック病(月状骨無腐性壊死)は、その病態、治療法について多くの報告がなされてきたが、有病率、自然経過といった疫学調査は世界的にみてもごく僅かな報告があるのみである。そのため、キーンベック病は発症年齢、性別、また有症状化する要因など未解明な点が多々存在する。X線学的指標については本疾患とulnar varianceとの関連を指摘する報告もあるが、近年の疫学調査ではそれを否定する論文も散見され、いまだ結論は出ていない。本研究は世界最大規模の一般住民を対象とするキーンベック病の疫学調査であり、これまで疫学的実態が不明であった本疾患の有病率、発症及び症状と関連する因子が明らかとなる。
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研究成果の概要 |
手外科コホート第1-3回調査で撮影した5775枚のX線所見では49手のキーンベック病を認め、有所見率は0.8%であることが明らかとなった。第4回調査で撮影したX線所見も加え、性別、年齢、既存疾患、職業などのデータを統合し有病率を明らかにすること、また、ロジスティック回帰分析を現在分析途中である。2024年度には結果の報告を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キーンベック病の有病率、自然経過といった疫学調査は世界的にみても、ごく限られた報告があるのみである。大規模一般住民におけるradiographic KDおよびsymptomatic KDの有病率が明らかとなり、radiographic KDとsymptomatic KDの相違に関与する因子が判明する。 また、radiographic KDのq-DASHの推移を検討し、symptomatic KDとなりスコアが悪化していく症例では手術介入を要すると考えられ、その関連因子を明らかにすることで今後の臨床 診療において本疾患の手術適応を判断する基礎データとなる。
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