研究課題/領域番号 |
21K16680
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大島 健史 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (20735435)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脂肪由来幹細胞シート / 半月板 / 欠損 / 半月板組織 / 再生 / 脂肪由来幹細胞 / 半月板再生 |
研究開始時の研究の概要 |
半月板は自然治癒能力が極めて低く、一度切除された半月板は通常再生しないと考えられ ている。申請者グループは脂肪由来幹細胞シートを用いた再生医療研究から、脂肪由来幹細胞シートがウサギ半月板再生を促進することを明らかにしてきた。本研究により脂肪由来幹細胞シートを用いた半月板欠損に対する新規治療法の開発を目指す。半月板損傷に対する治療法の開発は健康寿命の増進、医療費の削減などの観点から克服すべき課題の一つである。本研究は、半月板再生に向けた新たな治療法のエビデンス確立に貢献する。
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研究成果の概要 |
脂肪由来幹細胞シートを使用して作製した再生半月板組織を用いて、力学試験及びコラーゲン等の遺伝子発現解析による評価を行い、また脂肪由来幹細胞シートによる半月板再生のメカニズム探索を行うことを目的とした。肪由来幹細胞シートを使用した再生半月板は、引張試験と圧縮試験の結果では力学的に優れており、コラーゲンなどの遺伝子発現量も多かった。半月板再生のメカニズムとして投与された脂肪由来幹細胞が半月板組織周辺の滑膜組織に働きかけ豊富な滑膜組織を半月板欠損部に誘導し半月板再生を促進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、半月板再生に向けた新たな治療法のエビデンス確立に貢献する。本研究は現在欠損すると治療困難とされてきた半月板欠損に対して革新的な新規治療法の開発にむけた非常に重要性が高い基礎研究である。本邦において400万人以上の患者が半月板損傷による膝痛を抱えていると言われている。採取が容易で患者への負担の少ない脂肪由来幹細胞を用いた半月板損傷に対する治療法の開発は健康寿命の増進、医療費の削減にも大きな利点がある。
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