研究課題/領域番号 |
21K16725
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
成澤 貴史 山形大学, 医学部, 助教 (20594328)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / 新規治療標的 |
研究開始時の研究の概要 |
淡明細胞型腎細胞癌において、染色体破砕を契機とした染色体再構成によって引き起こさ れる3番染色体短腕(3p)欠失に伴い、特定の染色体が伸長する現象が確認されている。 伸長染色体の過半数が5番染色体長腕(5q)であることから、t(3:5)転座の関与が示唆されている。発癌および増悪機序に3p上のクロマチン修復遺伝子群の機能喪失が関与する一方で、5q伸長の生物学的意義は解明されていない。染色体伸長頻度の高い5q.35上には44遺伝子が存在し、その遺伝子機能を解明し、腎細胞癌の発生や増殖における新たな生物化学的モデルの提唱と新規治療戦略の開発へつなげる。
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研究実績の概要 |
当院で有転移淡明細胞型腎細胞癌と診断され、腎摘除術を実施された60症例を対象とし、原発巣のFFPE切片よりHE染色にて、免疫微小環境も含めた代表的なブロックを選別し、連続切片として切り出したものよりRNAを抽出、次世代シーケンサーを用いた遺伝子発現網羅解析を実施した。5q遺伝子群のうち、CD74、CTNNA1、EGR1、FLT4、NPM1といった遺伝子は、VEGFAといった腎細胞癌で典型的に高発現とされている遺伝子と同レベルの高発現を示していた。既報にない、CD74とCTNNA1について、淡明細胞型腎細胞癌細胞株を用いて、siRNAによる標的遺伝子ノックダウンを実施した所、細胞増殖能の低下をMTSアッセイの結果認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
人員不足もあり、実験計画の実施が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
CD74およびCTNNA1の遺伝子ノックダウンにより細胞遊走能に同様な影響を与えるか、また細胞内増殖シグナルにどのような影響を与えるか、Westernblot等を実施し検討していく予定。
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