研究課題/領域番号 |
21K16728
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岩本 大旭 金沢大学, 附属病院, 助教 (90847245)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | Cabazitaxel / CRPC / Resistant / CCL2 / Coffee / カバジタキセル / カーウェオール / カフェストール / CCR2 / 耐性化 / 前立腺癌 / 去勢抵抗性前立腺癌 / カバジタキセル耐性 / ケモカイン / 免疫機構 |
研究開始時の研究の概要 |
進行前立腺癌に対してはARシグナルをブロックするADTが標準的な治療法として確立されている。しかし、数年はよく奏効するものの大部分の症例でADTが無効となり、CRPCへと進展する。CRPCに対しては新規ARシグナル標的薬やドセタキセル、カバジタキセルなどのタキサン系抗癌剤が承認されているが、最終的にいずれも治療抵抗性となる。タキサン系抗癌剤、特にカバジタキセル抵抗性となる機序はほとんどわかっていない。本研究ではケモカインとTAM、Tregに焦点を当て、CRPCがカバジタキセル抵抗性をきたす機序を解明し、新規治療戦略を構築することを目指す。
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研究成果の概要 |
CRPCがカバジタキセル(CBZ)抵抗性をきたす機序を解明し、新規治療戦略を構築することは前立腺癌患者の予後改善に不可欠である。RNA microarrayの結果、Long non-coding RNAであるTP53TG1がCBZ耐性化の機序に関与している可能性が示唆された。また、コーヒー含有抗炎症作用物質カーウェオールとカフェストールがCBZ耐性前立腺癌細胞株に対する増殖抑制、遊走抑制効果を持つことを明らかにした。この作用機序を解明することでCBZ抵抗性をきたす機序の解明につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドセタキセル治療後のCRPCに対してカバジタキセルは生存期間を有意に延長したが、治療後増悪までの期間は高々2.8箇月と報告されている。進行性前立腺がんに対するカバジタキセルの効果は限定的であり、カバジタキセル抵抗性のメカニズムの解明が急務である。本研究の成果をさらに発展させることで、カバジタキセル耐性のメカニズムの解明につながり、進行性前立腺がんの予後改善に寄与することが期待される。
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