研究課題/領域番号 |
21K16729
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 琢磨 東北大学, 大学病院, 助教 (80804856)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | underactive bladder / PDE5 inhibitor / shock wave / 低活動膀胱 / PDE5阻害薬 / 低出力衝撃波 / PDEⅤ阻害薬 / PDE5阻害薬 |
研究開始時の研究の概要 |
排尿筋低活動/低活動膀胱(DU/UAB)は排尿筋収縮力/排尿筋収縮時間の減少により尿排泄の効率が低下する膀胱機能障害であり、現時点において有効性が証明された治療法は存在しない。近年、DU/UABの原因として、膀胱の慢性虚血が注目されている。本研究では血流障害改善、抗炎症作用、酸化ストレス軽減などのメカニズムを共通してもつPDE5阻害薬と低出力衝撃波を併用し、DU/UABに対する新規治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
低活動膀胱は排尿筋収縮力/排尿筋収縮時間の減少により尿排泄の効率が低下する膀胱機能障害である。近年、低活動膀胱の原因として慢性の膀胱血流障害が注目されている。本研究はラット低活動膀胱モデル(血流障害による)を治療対象とし、膀胱血流の改善効果が認められているPDE5阻害薬および低出力衝撃波を併用することで、膀胱の血流障害を改善させ、 それが低活動膀胱の改善に至るかどうかを解析した。本研究の結果、PDE5阻害薬単独、低出力衝撃波単独、両者併用のいずれにおいてもコントロールに比べて膀胱血流を改善させる効果が示されたが低活動膀胱自体の改善を証明するには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低活動膀胱は下部尿路症状を有する多くの症例の病態に関連しており、(高度な)排出障害の原因になっていることが推察される。現時点でこの病態を根本的に改善させる治療法は確立していない。今回は、血流障害に起因する低活動膀胱に対する新規治療法(PDE5阻害薬および低出力衝撃波照射)の開発を目指して研究を行った。その結果、上記治療による膀胱血流の改善は認められたが低活動膀胱自体の改善は明らかではなかった。今後は治療効果の安定的な評価が可能となる動物モデルの作製を含め、本病態を改善させる治療法の開発を引き続き行っていく予定である。
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