研究課題/領域番号 |
21K16734
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 城西国際大学 |
研究代表者 |
横井 悠加 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (80804244)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 骨盤底機能障害 / 骨盤底リハビリテーション / 尿失禁 / 理学療法 / 超音波診断装置 / 腟圧計 / リハビリテーション / 腹部機能 / 腹部機能障害 / ウィメンズヘルス |
研究開始時の研究の概要 |
尿失禁は,主に骨盤底の機能障害により惹起されるが,近年,その解剖学的・機能的特徴から腹部機能との関与が強く示唆されている(Werner et al., 2019; Lee, 2017).そこで,本研究では,尿失禁の主原因である骨盤底機能障害と,その解剖学的・機能的連結が強い腹部機能との関連性を明らかにし,非侵襲的でより効果的・効率的な尿失禁治療を開発するため,下記2つの課題に取り組み,検証する. 課題1:「腹部機能が骨盤底機能障害に及ぼす影響」 課題2:「腹部機能障害に対するリハビリテーションが尿失禁改善に及ぼす効果」
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研究実績の概要 |
本研究は,尿失禁の主原因である骨盤底機能障害と,その解剖学的・機能的連結が強い腹部機能との関連性を明らかにし,非侵襲的でより効果的・効率的な尿失禁治療を開発することを目的としている. 2022年度は ,骨盤底機能障害と腹部機能の関連性を明らかにするため,2021年度に選定,準備した機器を用いて予備実験を実施した.骨盤底機能を評価するものとして腟圧計と表面筋電計を選定,使用し,腹部機能を評価するものとして超音波診断装置と表面筋電計を使用した.腟圧計,超音波診断装置,および腹部の表面筋電計による測定は高い再現性を得ており,測定方法の妥当性が確認された.しかし,骨盤底機能を評価するための表面筋電計には特殊なプローブ型電極が必要であり,国内では新規開発を要する特別注文となったことから,その納品に遅れを生じている.そのため,本実験への移行が困難となっており,予定よりやや遅れた進捗となっている.今後は,上記電極が納品され次第,「腹部機能が骨盤底機能障害に及ぼす影響の検討」(第1課題)を進め,その後は「腹部機能障害に対する治療が尿失禁改善に及ぼす効果の検討」(第2課題)に取り組むことで,更に両関係性の明確化を図る.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の進捗がやや遅れている理由は,骨盤底機能測定のために使用する特殊なプローブ型電極(表面筋電計用)が新規開発を要する特別注文となり,その納品が遅れているためである.
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今後の研究の推進方策 |
今後は表面筋電計のプローブ型電極が納品され次第,骨盤底機能障害と腹部機能の関連性を明らかにするための症例対照研究に取り組む.また,左記結果に従い,第2課題である「腹部機能障害に対する治療が尿失禁改善に及ぼす効果」の検討を開始する.感染対策等,環境設定には十分な配慮を行った上でデータ収集に努め,諸事情により実験遂行が困難となった場合には,随時研究協力者らとともに研究計画内容の再検討を行う.
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