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リンパ節転移微小環境における癌進展機構に立脚したリンパ節修飾薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K16739
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

八重樫 洋  金沢大学, 附属病院, 助教 (00835275)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード前立腺癌 / ケモカイン / サイトカイン / 腫瘍随伴マクロファージ / リンパ節転移
研究開始時の研究の概要

様々な癌において高頻度に生じ、多様な症状をきたすリンパ節転移に関しては未だ特異的な治療は存在せず、対症的治療に委ねざるを得ない状況である。本研究は癌の種類によらない、リンパ節転移に特異的な治療「リンパ節修飾薬(lymph node modifying agent: LNMA)」を開発するためのリンパ節転移増悪機構を基礎的に解明する。ヒト前立腺癌細胞株をヌードマウス前立腺(前部前立腺)へ正所性に移植、転移リンパ節を採取した上で、前立腺癌細胞を分離・培養し(リンパ節転移癌細胞)、親株との表現型の相違(細胞形態、増殖能、遊走・浸潤能)や遺伝子発現変化など(ケモカインなどの免疫学的活性も含む)を比較する。

研究成果の概要

リンパ管新生に関わる受容体VEGFR-3のリガンドVEGF-CはTGF-b1により誘導されることや、CCL2によってリンパ節転移が増悪することが報告されていることから、TGF-b1およびCCL2の前立腺癌の転移への影響を調べた。TGF-b1は転移への影響は少ないと考えられたが、CCL2は前立腺癌の転移に深くかかわる可能性が示唆された。前立腺癌のリンパ節転移誘導に関してはTGF-b1の関与は限定的であり、ARシグナルの遮断によるmicro RNA-124-3p.2の抑制を介したCCL2-CCR2軸の活性化が大きな役割を果たしている可能性が明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によってCCL2が臨床的にも前立腺癌患者の予後を悪化させている可能性が明らかにされた。また、ARシグナルの遮断によるmicro RNA-124-3p.2の抑制を介したCCL2-CCR2軸の活性化が、前立腺癌の転移に大きな役割を果たしている可能性が明らかとなった。進行前立腺癌に対しては、アンドロゲン除去療法と同時に、アンドロゲン除去療法によって抑制されたmicro RNA-124-3p.2を活性化させることで、リンパ節をはじめとした前立腺癌の転移を抑制できる可能性が初めて示された。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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