研究課題/領域番号 |
21K16747
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
福田 洋典 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60848951)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 腎細胞がん / 免疫チェックポイント阻害剤 / 末梢血免疫細胞 / バイオマーカー / フローサイトメトリー |
研究開始時の研究の概要 |
腎細胞がんの全身治療は免疫チェックポイント阻害剤 (ICI) が登場して以来大きく変化してきている。そしてICIとICIの併用療法やICIと分子標的薬の併用療法など多くの治療法が実地臨床で使用可能になってきた。これらの併用療法は、これまでの標準治療である分子標的薬単剤と比較して治療効果は良好であるが、効果があるのは一部の患者に限定されてお り、免疫関連有害事象も高率に発生する。本研究では、これらの併用療法を使用した腎細胞がん患者の末梢血免疫細胞をフローサイトメトリーで解析することによって、治療効果及び有害事象と関連する末梢血免疫細胞の量的・質的変化を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では転移性腎細胞がんにおける免疫チェックポイント阻害剤の治療において、末梢血免疫細胞と治療効果が相関するかどうかについて解析を行った。解析については、フローサイトメトリー及び単一細胞ごとの網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、治療効果と相関するクラスターを複数同定することができ、治療効果を予測するバイオマーカー樹立につながる結果を得ることができた。今後は多数検体を用いて、今回の結果を検証していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の社会的意義は、末梢血のデータから免疫チェックポイント阻害剤の治療効果を予測するバイオマーカーを見出すことで、今後の個別化されたがん治療に向けた情報として重要な点にある。採取する侵襲度が少ない末梢血から治療効果が予測できれば、治療効果が期待できる患者を安全に選択することができ、患者の生活の質を向上させる治療戦略を開発する基盤を提供することが期待される。
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