研究課題
若手研究
女性の生殖機能は視床下部-下垂体-性腺軸(Hypothalamic Pituitary Gonadal axis:HPG axis)により制御されている。現在視床下部キスペプチンニューロンがHPG axisの最上位に 位置し、視床下部gonadotropin-releasing hormone (GnRH)及び下垂体ゴナドトロピンの分泌を制御して卵胞発育及び性ステロイド合成に関与すると考えられている。キスペプチン及びGnRHの発現は胎盤を含む末梢組織でも認められる。本研究ではこれらの中枢側で生殖に関与する生理活性物質が妊娠及び妊娠予後にどのように関与するのか解明したい。
末梢に存在する生殖制御ホルモンと妊娠予後との関連を究明するため末梢血中キスペプチン濃度、GnRH濃度、PACAP濃度の推移を妊娠週数ごとに明らかにし、異常妊婦と正常妊婦と比較を行う計画で院内の倫理員会の承認を得て、血液サンプルを収集していた。サンプルが集まらず研究が遅れていた。