研究課題/領域番号 |
21K16773
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
橋口 真理子 佐賀大学, 医学部, 助教 (10535751)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 子宮頸癌 / 円錐切除術 / 頸管狭窄 / コラーゲンビトリゲル / 円錐切除 |
研究開始時の研究の概要 |
国内の子宮頸癌罹患数は増加傾向で、発症年齢は若年化傾向にある。さらに晩婚化、初産年齢の高齢化で、子宮頸癌の前癌状態及び早期癌の治療は、子宮を温存する子宮頸部円錐切除術が選択される。しかし、術後に子宮頸管が狭窄し、妊孕性の低下や月経血の排出不全を起こし、子宮摘出になることもある。標準的な予防法はなく対症療法が実施されている。研究代表者らは、コラーゲンビトリゲルを用いて、病的な瘢痕、線維化、狭窄を予防する治療デバイスを開発してきた。コラーゲンビトリゲルを円錐切除後の頸管狭窄予防に用い、その効果と作用機序を解明し、これを利用した予防法の確立に向けた学術的研究の展開を図るのが本研究の目的である。
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研究実績の概要 |
コラーゲンビトリゲルを使用した、留置型の頸管狭窄抑制デバイスについて、ミニブタによる動物実験を前年度まで行ってきた。デバイス挿入群と非挿入群で比較すると、子宮頸管狭窄は非挿入群で明瞭であった。ビトリゲルデバイスにより、頸管狭窄の予防効果が確認できたと考えられた。しかしながら、動物実験の関係で、長期飼育が困難であったこと、また途中でデバイスの脱落が多かったことから、狭窄の再発の有無などの検討はできなかった。 摘出した子宮頸部の組織学的な検討を行い、狭窄がある群では、上皮化に線維化が見られ、狭窄の原因になっていることが示唆された。 このデバイスは、コラーゲンビトリゲルを避妊リングを装着させている状態であるが、安定してリングに装着できる方法や、このデバイス自体の滅菌方法(コラーゲンビトリゲルの部分)について未解決の状態である。また、コラーゲンビトリゲルの制作についても技術や滅菌面において未解決の状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
他業務が多忙につき、昨年度はほとんど実験等を計画して進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度がほとんど進捗がない状況であったため、今後まずは、Real-time PCR,Western blottingの検証を行う計画をたて、少しずつ進めていきたいと考える。
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