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婦人科感染症のNGSを用いた真の起因菌の解析による新たな治療戦略の基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K16777
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

野上 侑哉  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (90574294)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード骨盤内膿瘍 / 菌叢解析 / リンパ嚢胞感染 / 侵襲性溶連菌感染症 / NGS / 婦人科 / 16sRNA / 放線菌症 / 子宮留膿腫
研究開始時の研究の概要

婦人科感染症は比較的遭遇する疾患である。また婦人科癌治療後においては、骨盤内にリンパ嚢胞感染が起こることがある。骨盤内膿瘍は骨盤深くに存在し、膿を抜く治療は困難な場合がある。有効な抗菌薬決定には、培養検査での起因菌の同定が必要だが、困難な場合も多い。NGSによる16S ribosomal RNAを用いた菌種同定では、死菌であっても検出し、真の起因菌を知ることができる。婦人科感染症は、広く存在しているのにも関わらず、感染症領域での検討がいまだ乏しい分野と言える。上記の他にもNGSを含めた新規解析方法を用い、婦人科感染症の起因菌に対し、菌の同定や、分類などの解析を行い、新たな知見を模索する。

研究成果の概要

婦人科感染症患者44名から56検体を収集した。42検体をNGSを用いた16SrRNAによる菌叢解析に提出した。疾患別では、リンパ嚢胞感染が24検体、子宮留膿腫が9検体、腹腔内膿瘍が9検体である。また血液培養検体を8例分保存している。COVID19 の流行により、想定患者数に期間内に到達しなかったが、リンパ嚢胞感染に関しては,30例を目途に解析する予定である。リンパ浮腫をベースとした蜂窩織炎患者の血液培養検体が保存されている。起因菌として、B群溶連菌が多いのが特徴であるが、その特性を調べる予定である。子宮頸癌合併の子宮留膿腫の起因菌分布もこれまで報告はない。症例を追加し、解析していく予定である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

NGSを含めた新規解析方法により、菌の同定などが可能になってきているが、婦人科感染症は、感染症領域での検討がいまだ乏しい。新規技術を用いた新しい知見の模索により、新しい予防、診断、治療戦略のシーズとなりえる可能性がある。また婦人科悪性腫瘍治療後の合併症として、生じる感染症は、症例数の多い専門施設でしか集積が難しい。本研究期間内に一定数の検体が収集、解析できたことは、大きな意義があり、今後の研究に活かされる。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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