研究課題/領域番号 |
21K16797
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 千絵 岩手医科大学, 医学部, 任期付助教 (70883726)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / 子宮内膜症関連卵巣癌 / miRNA / 卵巣子宮内膜症性嚢胞 / 卵巣癌 / 腺管分離法 / microRNA |
研究開始時の研究の概要 |
子宮内膜症を発生母地とする卵巣癌は、悪性度や治療奏功性が異なり、治療法に直結する病態の解明に至っていない。近年、難治性腫瘍に対する抗腫瘍免疫治療薬の有用性が相次いで報告されているものの、卵巣癌ではコンパニオン診断の陽性率は低く、治療効果は限定的である。本研究では卵巣子宮内膜症性嚢胞と子宮内膜症関連卵巣癌の腺管分離培養解析を行い、微小環境シグナルの解明を行い、子宮内膜症癌化予防薬の開発につなげる。
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研究実績の概要 |
本研究では、摘出された癌組織と子宮内膜症組織から、腺管分離法を用いて癌腺管と癌間質、または子宮内膜症の腺管と間質に分けたもの各々のmiRNA発現を解析する予定であった。RNAサンプルを採取するためには、サンプル中に残存するgDNA(ゲノムDNA)を除去するためのDNase処理や保存環境を-80℃で行うなどのことが必要であった。しかし、当施設にて保管されていた、腺管分離用検体は、以上の条件を満たしておらず、そのサンプルから採取されたもののRNAの品質は悪く、解析結果に支障をきたすことが分かった。そのため、解析に使用するサンプルをパラフィン臨床検体から採取することで、RNAサンプルの品質は保たれることから、サンプル採取の変更を考えている。その場合癌腺管と癌間質、子宮内膜症の腺管と間質に分けるためには、レーザーマイクロダイセクションにて分離する方法があるが、技術的に可能かどうか、現在検討中ある。サンプルの採取が完了できたら、miRNA発現の解析をGeneChipR miRNA 4.0 Array (Thermo Fisher Scientific, Inc.) を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初、腺管分離検体からサンプルを採取する予定で進めていたが、サンプルのRNAの品質が保たれていないことが分かり、結果に支障をきたすことが分かったため、サンプル採取方法を変更する必要が出てきたため。 また、研究者本人が産休・育休の期間があり、研究を中断する時期があったため、継続的な研究が行えていないため。
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今後の研究の推進方策 |
早急にサンプル採取方法を確立し、miRNAの解析を行う必要がある。パラフィン臨床検体は当施設にて保管はされているため、適切な症例を集め、解析を行なっていきたい。
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