研究課題/領域番号 |
21K16810
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
須田 一暁 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (80650621)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | レーザーマイクロダイセクション / 子宮内膜症関連卵巣癌 / 子宮内膜症 / 正常子宮内膜 / 全エクソンシークエンス / RNAシークエンス / 統合オミックス解析 |
研究開始時の研究の概要 |
正常子宮内膜、卵巣子宮内膜症、内膜症関連卵巣癌で共通した遺伝子異常が存在していることから、癌化メカニズムを解明するためには遺伝子異常の機能的評価が不可欠である。そこで、本研究では、正常子宮内膜から子宮内膜症・内膜症関連癌発症に至るまでの連続的な遺伝子解析に加え、同検体における発現解析を行うことで、遺伝子異常を生物学的に評価し、正常子宮内膜から子宮内膜症を経て内膜症関連卵巣癌にいたる癌化メカニズムを解明し、治療標的分子を究明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、子宮内膜症関連卵巣癌症例における同一個体内で正常子宮内膜、子宮内膜症内膜症組織および卵巣癌組織をLMDで選択的に採取し、統合オミックス解析を行うことで、正常子宮内膜から子宮内膜症を経て内膜症関連卵巣癌にいたる癌化メカニズムを解明し、治療対象となる標的分子を究明することである。本研究では子宮内膜症関連卵巣癌12症例(卵巣明細胞癌7例、卵巣類内膜癌5例)のマルチサンプリング検体よりレーザーマイクロダイセクション法を用いて癌上皮、癌間質、癌と連続した内膜症上皮、癌から離れた内膜症上皮、正常子宮内膜上皮の組織選択的採取を施行し、現在解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正常子宮内膜、子宮内膜症、内膜症関連卵巣癌のいずれにおいても上皮と間質では遺伝学的背景が異なっているため、これらの遺伝子解析にはLMDによる組織選択的サンプリングが不可欠である。これまでのゲノム/トランスクリプトーム研究は多くがバルク検体を用いたものであり、正常・間質細胞の影響のために組織特異的な結果が純粋に反映されたものではなかった。また過去にLMDサンプルからDNAとRNAを同時抽出して行われたゲノム解析研究は存在せず、今回の研究の独自性・創造性は極めて高いものでる。本研究の手法は様々な臓器に対しても応用できるものであり、今後は婦人科領域以外のゲノム解析においても貢献できるであろう。
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