研究課題/領域番号 |
21K16824
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
佐野 匠 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤医師 (30817185)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | metagenomic analysis / oral bacterial flora / placenta / pregnancy / 口腔内細菌叢 / 胎盤 / 妊娠 / 妊婦 / 口腔内マイクロバ イオーム / 口腔内マイクロバイオーム / 喫煙妊婦 / 胎盤細菌叢 / メタゲノム解析 / 妊娠転帰 / 妊娠合併症 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔内には腸内に匹敵する多数の常在菌が存在し、その細菌叢の異常である歯周病は全身の疾患に関与しているといわれている。こういった細菌叢の異常は一つの菌の異常だけではなく、様々な細菌の関わり、つまり細菌叢全体の変化が重要とされている。妊娠中におこる様々な合併症や悪い転帰(早産、妊娠高血圧症候群など)と口腔内細菌叢の変化についての関与は未だ不明である。また胎盤にも細菌叢の存在が報告されており、口腔内の細菌叢と密接に関係しているとされている。これらを調査することで妊娠期の異常の早期発見を可能にしたり、細菌叢の再構成による治療の可能性を模索する。
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研究成果の概要 |
母児の唾液検体について細菌叢を評価した結果で、口腔内細菌叢のα多様性は、母親に比べて新生児で低く、母親の細菌叢のα多様性は、出産の前後で変化しなかった。また母親-新生児間における多様性の差が大きかった。細菌叢の構成に関しては、門レベルにおいて新生児でFirmicutes群が多く、属レベルにおいて新生児ではStreptococcus群が多く、母親と比較すると新生児では菌種が少なく、新生児間でもばらつきを認めた。母児の口腔細菌叢と周産期合併症の関連については、早産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病について検討したが、control群と比較して口腔内細菌叢の多様性に有意差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦において母児の口腔細菌叢及び生活習慣、妊娠中の健康状態と、妊娠の転帰や乳幼児の口腔細菌叢形成及び成長・発達・健康状態との関連を検討することができた。
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