研究課題
若手研究
スギ花粉症やダニ抗原アレルギー性鼻炎は近年増加傾向であり、日本人の2人に1人が罹患している国民病である。スギ花粉およびダニ抗原舌下免疫療法は唯一根治性のある治療として注目されているが、2年以上の長期治療にも関わらず効果が乏しい症例が一定数存在する。本研究では、ダニ抗原舌下免疫療法患者の遺伝子型と舌下免疫療法への応答性との関連を明らかにすることを目的とする。さらに、ダニ抗原舌下免疫療法の応答性が予測可能な薬理遺伝学的バイオマーカーの開発を目指す。
本研究では、ダニ抗原舌下免疫療法患者のHLA遺伝子型と舌下免疫療法への応答性との関連を明らかにすることを目的とし、舌下免疫療法の応答性が予測可能な薬理遺伝学的バイオマーカーの開発を目指している。ダニ抗原舌下免疫療法を行っている患者のうち505名を症例登録し、舌下免疫療法の治療開始前後の症状アンケートを取得し効果判定を行った。参加者からそれぞれ血液を採取し、DNAを抽出し、遺伝子型決定を行った。さらに、得られたデータと日本人集団のリファレンスデータを用いて全ゲノムインピュテーション、HLAインピュテーションを行った。現在は治療応答性との関連を分析中で解析結果について検証を行っている段階である。
スギ花粉症やダニ抗原アレルギー性鼻炎は近年増加傾向であり、日本人の2人に1人が罹患している国民病である。舌下免疫療法は唯一根治性のある治療として注目されている。本研究代表者は、以前にスギ花粉舌下免疫療法を行っているスギ花粉症患者において、HLA-DPB1*05:01遺伝子型を保有する患者は、保有しない患者と比較して、治療応答性が低いことを見出した。本研究では、ダニ抗原舌下免疫療法患者を対象とし実施し、治療応答性との関連を分析中で解析結果について検証を行っている段階である。本研究で得られる成果は、将来的にダニ抗原舌下免疫療法の応答性が予測可能な薬理遺伝学的バイオマーカーとなる可能性を秘めている。
すべて 2024 2023 2022 2021
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 4件、 招待講演 8件) 図書 (1件)
Auris Nasus Larynx.
巻: 51 号: 1 ページ: 51-60
10.1016/j.anl.2023.08.002
J Allergy Clin Immunol.
巻: 152 号: 6 ページ: 1669-1676
10.1016/j.jaci.2023.06.029
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報
巻: 125 号: 11 ページ: 1538-1541
10.3950/jibiinkotokeibu.125.11_1538
Allergy
巻: 77 号: 5 ページ: 1633-1635
10.1111/all.15254
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌
巻: 2 号: 4 ページ: 137-139
10.24805/jiaio.2.4_137
Frontiers in Pharmacology
巻: 12 ページ: 793607-793607
10.3389/fphar.2021.793607
巻: - 号: 8 ページ: 2617-2620
10.1111/all.14858