• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞競合現象に基づく上咽頭癌発癌機構の解析と、新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K16840
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

小森 岳  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (20632524)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード細胞競合 / EBV / タイムラプス観察 / 上咽頭癌
研究開始時の研究の概要

癌細胞増殖は周囲の正常細胞との相互作用「細胞競合」によって規定されることが報告されてから10年が経過し、この概念はより確定的になった。本研究では 上咽頭癌前癌細胞モデルを作成し「正常細胞 vs 前癌細胞における細胞競合」現象というユニークな視点からアプローチする。
細胞競合能に関わる、オートファジー、NF-kB、ミトコンドリア機能異常と上咽頭癌、特にEpstein-Barr ウイルス感染細胞と周囲の非感染細胞という視点を中心に解明することで、正常細胞による癌細胞制御という極めてユニークな治療法の分子基盤を解明することを目的とする。

研究成果の概要

癌細胞増殖は、周囲の正常細胞との相互作用「細胞競合」によって規定されることが報告され、この概念が10年経過してより確定的になっている。本研究では、Epstein-Barrウイルス陽性上咽頭癌前癌細胞モデルを作成し「正常細胞 vs 前癌細胞における細胞競合」現象というユニークな視点からアプローチした。細胞競合能に関わるオートファジー、NF-kB、ミトコンドリア機能異常と上咽頭癌、特にEpstein-Barr ウイルス感染細胞と周囲の非感染細胞という視点を中心に解明することで、正常細胞による癌細胞制御という極めてユニークな治療法の分子基盤を解明することを目的とした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、Epstein-Barrウイルス陽性上咽頭癌の腫瘍発癌機序には、細胞競合現象が密接に関連していることが示された。上咽頭癌は従来の放射線化学療法により5年生存率が80%と非常に高い治癒率がある。その一方、再発症例はしばしば治療に難渋し不幸な転機をたどる症例も少なくない。この細胞競合現象を利用することで、癌再発予防に有用な治療薬の可能性が本研究で示された。特に、レスベラトロールという正常細胞による癌細胞制御を促進される物質が同定され、このレスベラトロールは比較的簡便に臨床応用することが可能な薬剤でありその点からも期待される治療法が示された。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Peritumoral SPARC expression induced by exosomes from nasopharyngeal carcinoma infected Epstein‐Barr virus: A poor prognostic marker2023

    • 著者名/発表者名
      Dochi Hirotomo, Kondo Satoru, Komura Shigetaka, Moriyama‐Kita Makiko, Komori Takeshi, Nanbo Asuka, Sakaguchi Miako, Fukuyo Masaki, Hamabe‐Horiike Toshihide, Tanaka Mariko, Mizokami Harue, Kano Makoto, Kitagawa Yuki, Kobayashi Eiji, Hirai Nobuyuki, Ueno Takayoshi, Nakanishi Yosuke, et. al.
    • 雑誌名

      International Journal of Cancer

      巻: 154 号: 5 ページ: 895-911

    • DOI

      10.1002/ijc.34777

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi