研究課題/領域番号 |
21K16853
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鴨頭 輝 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30807152)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 難聴 / 内耳障害 / 概日リズム / ミトコンドリア / 時間制限給餌 / サーカディアンリズム / サーカディアン / 内耳 / 障害 / 蝸牛 / 前庭 |
研究開始時の研究の概要 |
時間制限給餌(Time Restricted Feeding;TRF)は一定時間帯にのみ給餌する方法で、概日時計遺伝子が調節されることで糖尿病や肥満などの代謝性疾患が予防される可能性が報告されている。騒音曝露に対する感受性は日内変動し、聴覚器官を保護する働きをする脳由来神経栄養因子(BDNF)とその受容体であるTrkBは概日リズムを持ち、聴覚器官も概日時計遺伝子の制御下にあると考えられている。 本研究は、TRFが難聴及び蝸牛器官のミトコンドリア代謝機能及ぼす影響を果たす役割を探り、加えて薬剤性難聴・騒音性難聴・加齢性難聴の新規治療法の可能性を探ることを目的とする。
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研究成果の概要 |
1)マウスでのゲンタマイシン投与における時間制限給餌の保護効果に関する論文を発表した。2)HEI-OC1細胞株における時計遺伝子とハウスキーピング遺伝子の発現変動を評価した。3)サーカディアンリズム評価細胞(Bmal1-ELuc MEF)において、デカドロン2hr、馬血清1hr、培地交換、継代におけるBmal1発現変動リズムパターンを比較した。4)サーカディアンリズムにおける小胞体ストレスに着目し、鉛障害を用い、アポトーシス・ネクロプトーシスのマーカをqPCRにて評価検討した。5)小胞体ストレスの関連として、アミノ酸代謝及び脂肪酸代謝に着目し、同基質処理下でのミトコンドリア機能の解析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)内耳障害に対する時間制限給餌の保護効果が示唆された。2)HEI-OC1細胞ではDbp/Per1/Nr1d1の変動が明確であったが、一部変動が不明瞭な時計遺伝子もあり、今後の評価に際して重要と考えられた。3)概日リズム同調においては、デカドロン2hrの刺激が安定と考えられた。4)DBC1.2嗅覚細胞株では、小胞体ストレスによる障害においてネクロプトーシス経路の重要性が示唆され、HEPESの保護作用が副次的に確認された。5)HEI-OC1細胞におけるグルタミン・パルミチン酸・オレイン酸のOCR向上効果が見られ、グルタミン代謝及び脂肪酸代謝の重要性が示唆された。
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