研究課題/領域番号 |
21K16861
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
戎本 浩史 東海大学, 医学部, 准教授 (90631797)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HPV陽性頭頸部癌 / Cannabinoid / Cannabidiol / HPV関連頭頸部癌 / CBD / HPV / head and neck cancer |
研究開始時の研究の概要 |
CBDはHPV関連頭頸部癌に対して、Erk1/2の活性化を 介して腫瘍増殖に作用する。細胞株のRNAシークエンスにより、ターゲットとなるGPCR, non-GPCRを抽出、TCGAデータセットでの裏付け、さらにアゴニスト、アンタゴニストによる候補の絞り込みと、最終的にSiRNAを用いたサイレンシングによりErk1/2の活性化をもたらす標的とメカニズムの解明を目指す。
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研究実績の概要 |
近年急増しているHPV関連頭頸部癌に対して、マリファナの薬効成分であるCannabinoidが腫瘍増殖に作用する可能性がある。Cannabinoidのうち、精神作用をも たず依存性がないCannabidiol(CBD)についての予備実験で、HPV関連頭頸部癌での腫瘍増殖とErk1/2の活性化が確認されたため、その作用機序の解明を目的に実験計画を立案した。 当初使用を予定していたCayman Chemical社の化学合成CBD#90800は引き続き輸入不可であったため、代替品としてMERCK社のCBD C-45を確保したものの、こちらも メーカー在庫終了に伴い、追加調達ができない。 研究に使用する細胞株として、SCC154とUDSCC090を調達でき、増殖を図ったが、細胞増殖がきわめて緩徐で、十分量の細胞の確保に至っていない。 一方、共同研究施設においてはCBDはとくに制限なく使用でき、in vitro実験の再現性の確認と動物実験をすすめた。in vitro実験においてはあらたにUDSCC2,HMS001といった従来使用しなかった細胞株を新たに使用したところ、高濃度でのCBDで腫瘍増殖抑制がみられ対照的であった。一方で、p38MAPK signaling pathwayは活性化がみられた。これらの働きはCBDのレセプターであるGPR55を介した腫瘍抑制作用であることが示唆されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究に使用する細胞株として、SCC154とUDSCC090を調達でき、増殖を図ったが、細胞増殖がきわめて緩徐で、十分量の細胞の確保に至っていない。また、試薬を確保したとはいえ、安定供給がされず、豊富には使用できないため使用する実験を精査する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究施設において追試と新たな知見が得られており、これをもとに連携と協議のもと、当方で可能な実験を計画する。
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