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前視野緑内障の予防法構築に向けた疫学エビデンスの確立:久山町研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K16877
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

藤原 康太  九州大学, 大学病院, 助教 (80808121)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード疫学 / 緑内障 / 前視野緑内障 / 疫学研究
研究開始時の研究の概要

近年、画像技術の進歩とともに、光干渉断層計(OCT)を用いた視神経乳頭解析や網膜構造解析が進み広く用いられている。緑内障の構造異常は視野異常に先行し前視野緑内障(Preperimetric glaucoma: PPG)として定義される。そのためPPG の有病率や危険因子の解明は、早期の緑内障の発見や治療介入に直結することは明白である。しかしながら、PPG の有病率や発症率、関連因子を検討したものはこれまでにない。そこで本研究では、わが国初のPPG 有病率・発症率ならびにその関連因子を明らかにする。本研究結果は、緑内障の早期診断・治療を啓蒙する上で、重要な医学的エビデンスとなることが期待される。

研究成果の概要

緑内障の構造異常は視野異常に先行し、前視野緑内障と定義される。前視野緑内障の疫学的知見は早期の緑内障の発見や治療介入に直結することは明白である。我々は光干渉断層計を用いた緑内障有病率調査を2017-2018年に実施した。本邦での最新の緑内障有病率は7.6%と高く、およそ40歳以上の13名に1名が緑内障を有している結果となった。このベースライン調査を継続することで、前視野緑内障の有病率・発症率ならびにその関連因子が明らかとなる。この集団は前向きに追跡しており、前視野緑内障を含めた緑内障の早期診断・治療を啓蒙する上で、重要な医学的エビデンスとなる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々は2017年に福岡県久山町の地域住民約3000名を対象にして緑内障有病率調査を実施し、前向きコホート研究として追跡を続けている。本調査では光干渉断層計を活用して緑内障、前視野緑内障を鋭敏に検出していることが特徴である。世界的に見てもコホートレベルでの光干渉断層計パラメータと緑内障発症との関連は明らかになっていないため、我々のデータセットは学術的価値が高い。また詳細な全身・遺伝因子のデータが取得されていることも本研究の強みとなる。高齢化社会において緑内障の罹患者ならびに緑内障による視覚障害者が大きく増加することを考えれば、その一次予防に繋がる本研究の社会的な意義が大きい。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Prevalence of glaucoma and its systemic risk factors in a general Japanese population: The Hisayama Study2022

    • 著者名/発表者名
      Kohta Fujiwara, Miho Yasuda, Jun Hata, Satoko Nakano, Sawako Hashimoto, Emi Ueda, Shun Nakamura, Yusuke Murakami, Takako Nakamuro, Aiko Iwase, Makoto Araie, Akihiko Tawara, Toshiaki Kubota, Takeshi Yoshitomi, Toshiharu Ninomiya, Koh-Hei Sonoda
    • 雑誌名

      Transl Vis Sci Technol

      巻: 11 号: 11 ページ: 11-11

    • DOI

      10.1167/tvst.11.11.11

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 地域一般住民における緑内障に関与する因子:久山町研究2022

    • 著者名/発表者名
      藤原康太
    • 学会等名
      日本眼科学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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