研究課題/領域番号 |
21K16881
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
四倉 絵里沙 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (10645823)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 学童近視 / 屈折値 / 眼軸長 / ドライアイ / 高次収差 / 近視 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、近視の患者を対象に、屈折値と眼軸長(眼球の奥行であり近視の指標のひとつ)、高次収差(不正乱視)を測定する。また、細隙灯顕微鏡によりドライアイの有無やサブタイプ、重症度を診断、さらにドライアイの重症度を客観的に評価できる検査機器を導入し、近視と高次収差、ドライアイとの因果関係を縦断的に評価していく。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、近視罹患児のドライアイ有病率、ドライアイのサブタイプと程度、屈折値・眼軸長・高次収差との相関を横断的に解析、さらに屈折値、眼軸長、高次収差の変化を客観的かつ縦断的に評価し、群間で有意差検定をすることで、近視とドライアイ、高次収差にどのような因果関係があるかを明らかにすることにある。 2022年度には、慶應義塾大学病院近視外来を受診した近視罹患者の、近視の程度と高次収差、ドライアイとの関連性を後方視的に評価し、その結果、近視児童において高次収差とは独立して、ドライアイと眼軸長が関連している可能性を報告したことである(Hazra D., Yotsukura E.et al., Relation between dry eye and myopia based on tear film breakup time, higher order aberration, choroidal thickness, and axial length, Sci Rep . 2022 Jun 28;12(1):10891)。また、2022年度からドライアイの重症度を客観的に評価できる検査機器(Keratograph 5M)を、慶應義塾と株式会社ニコンとの共同研究契約を締結し、借用を開始することができ、現在データを収集中である。 近視と高次収差の関連性については、2023年度に日本近視学会総会にて発表し、小学生を対象とした、COVID-19流行前後の近視とその関連因子については、論文にまとめ2024年に発行された(Yotsukura E.et al., Slowing of Greater Axial Length Elongation Stemming from the COVID-19 Pandemic with Increasing Time Outdoors: The Tokyo Myopia Study. Ophthalmology Science, 2024 DOI: https://doi.org/10.1016/j.xops.2024.100491)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度はコロナ禍の影響で当院近視外来受診者数も少なく、ドライアイの重症度を客観的に評価できる検査機器(Keratograph 5M)の借用ができなかったため。2022年度からは借用可能となったため、現在データ収集中である。
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今後の研究の推進方策 |
Keratograph 5Mを導入できた2022年度からデータ収集を開始している。途中で転居や通院困難などで追跡不能になっている症例が出てきているため、縦断研究として充分な対象者数を獲得できない場合は、横断研究としてデータをまとめていく予定である。
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