研究課題/領域番号 |
21K16886
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
柴田 哲平 金沢医科大学, 医学部, 講師 (70746700)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Prdx6 / 抗酸化作用 / 角膜上皮障害 / ドライアイ / 角膜 / 涙液 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
眼表面は物理的,化学的,生物的刺激要因によるストレスをうける。酸化ストレスは眼疾患の発症,増悪因子であるが,ドライアイ(DED)においても外的、内的要因で生じた酸化ストレスがその発症要因の1つである。DEDや薬物毒性など生じる角膜表面の傷害は、点眼や軟膏などで治癒するが,ときに遷延性角膜上皮障害、欠損に陥ることがある。抗酸化酵素であるPeroxiredoxin (Prdx6)は細胞内で活性酸素種の消去、アポプトーシスの抑制作用がある。Prdx6の角膜創傷治癒効果と角膜・涙液におけるPrdx6の役割を解明し難治性角膜障害やDEDに対するPrdx6の新たな治療薬としての可能性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
目的 Prdx6点眼の角膜創傷治癒への影響をみる 白色家兎の角膜表面にN-heptanolを塗布して、角膜上皮に一定面積の上皮欠損を作成する。1日2回 TAT-Prdx6(WT), Prdx6K122/142R, 陰性コントロールのMut-Prdx6を点眼し、1日1回前眼部のフルオレセイン生体染色像を撮影し、角膜上皮のバリアー機能を解析するため電気抵抗値を測定し、創傷治癒面積と電気抵抗値、Prdx6ノックアウトおよびPrdx6の点眼投与が創傷治癒過程におけるバリアー機能回復に与える影響を解析した結果、TAT-Prdx6(WT), Prdx6K122/142R点眼を施行した家兎にフルオレセイン染色にてコントロールに比べて創傷治癒の促進効果があり、また電気抵抗値でもコントロールに比べて数値の正常化が速かった。 目的 Prdx6投与によるHS誘発性酸化ストレスに対する角膜上皮保護効果を解析する。 培養ヒト不死化角膜上皮細胞(hTCEpi)を使用し、HS-DEDモデルとして、hTCEpiを450mOSMの培地(HS+ or-Prdx6)でPrdx6(+)(HS+Prdx6群)あるいはPrdx6(-)(HS-Prdx6群)にてROS産生とHMOX1とCOX2の発現をみた実験において、HS-Prdx6群では、ROS産生が増加し細胞生存率が有意に減少したが、HS+Prdx6群では、ROS産生と細胞生存率の減少が有意に抑制されていた。HS-Prdx6群では、HMOX1とCOX2発現が有意に上昇したが、HS+Prdx6群では、その発現の増加が有意に減少した結果が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
TAT-Prdx6(WT), Prdx6K122/142Rの点眼作製が遅れているのと細胞遊走の実験は現在進行中だが角膜細胞がうまく育たないため遊走実験は成功していない。 現在涙液採取と検体採取中であり、実験進行中であるが、患者の集まりが悪いためやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
角膜上皮細胞の育て方などは今一度論文などで培養条件など検索し、改善策を試みる。 またヒト涙液の検体採取もサンプル数をよりたくさんの患者から採取できるように試みる。 TAT-Prdx6(WT), Prdx6K122/142Rの点眼作製に関しては今一度作製段階のミスがないかを確認していく。
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