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網膜色素変性患者の黄斑部視細胞障害診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K16890
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

原 藍子  弘前大学, 医学研究科, 助教 (30849196)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード網膜色素変性 / サイクリックGMP / ロドプシン / 光干渉断層計 / 視細胞変性 / カルパイン / ハンフリー視野検査 / 中心窩視機能 / 視野
研究開始時の研究の概要

研究代表者が開発した光干渉断層計を用いた網膜色素変性患者の視細胞形態の定性的な分類法の有効性を高めるため、網膜色素変性患者の血漿中のcGMP値を測定し、視野狭窄の重症度や進行度とcGMP値との間の関連性を解析する。本研究により定性的な光干渉断層計による重症度分類をより定量的な側面から検討することを目的とする。また、従来から行ってきた動物実験も並行して行う。

研究実績の概要

本研究課題は臨床研究の部と基礎研究の部とからなっている。臨床研究の部では網膜色素変性の重症度を表す指標の1つとして血中のcGMP(サイクリック-グアニル-1-リン酸)が利用できる可能性を明らかにすることを目標としている。基礎研究の部では本学で飼養している網膜色素変性ラットとマウスを用いてその病態や治療法研究を進めることを目的としている。2022年度の成果として、基礎研究の部においては比較的順調に研究が進められたものの、臨床研究において、倫理委員会の申請に時間を要した影響で2023年度の開始を目標としていた。
臨床研究においては、外来での施行を予定していたため、実際の採血にいたるまでの流れをスタッフと調整を要したため、2023年7月頃より実際の採血を開始することができた。網膜色素変性群と正常眼底群として、眼底正常な白内障手術を施行する患者からの採血を予定していたが、大学病院という当科の特性上、白内障手術目的で当科に紹介される患者は、手術におけるハイリスク症例や全身状態におけるハイリスク症例が集まるため、正常群から除外している糖尿病、心疾患、腎疾患を持っている患者が非常に多く、現状15名ほどしか採血が施行できておらず、目標の30名にまだ至っていない。一方、網膜色素変性患者の採血は順調に症例数が増えており、目標を達成できたが、こちらにおいても、採血後に糖尿病や腎疾患が発覚する例も散見されるため、症例が多いに越したことはないと考えている。こちらにおいても採血を継続する予定である。
次年度おいては、特に正常眼底群の採血症例を増やし、実際のcGMP測定を開始し、データ解析を行うことを予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

cGMP採血において、正常眼底群として白内障手術症例から採血施行していたが、予想よりも除外対象となる糖尿病、心疾患、腎疾患をもつ患者が多く、目標の症例数の採血が施行できなかったため。

今後の研究の推進方策

cGMP測定のための採血の症例数を増やし、特に正常眼底群として白内障患者の症例を目標の30人以上とする。cGMPの測定も開始し、データ解析を開始させる。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] OCTによる形態と中心視機能との関連2021

    • 著者名/発表者名
      原 藍子
    • 雑誌名

      臨床眼科

      巻: 75 ページ: 1445-1452

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 緑内障治療中に強い角膜混濁を生じた1例2021

    • 著者名/発表者名
      中澤 満、原 藍子
    • 雑誌名

      臨床眼科

      巻: 75 ページ: 1282-1285

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 杆体機能不全による後天性夜盲2024

    • 著者名/発表者名
      原藍子
    • 学会等名
      第70回 日本臨床視覚電気生理学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 両眼に網膜中心静脈閉塞症を相次いで発症して高ガンマグロブリン血症と診断された1例2023

    • 著者名/発表者名
      古川亜美、鈴木幸彦、鳴海友洋、黒坂成希、奈良馨、小堀宏理、野月徳実、古川智美、原藍子、山内宏大、工藤朝香、工藤孝志、吹田淑子、上野真治、目時友美
    • 学会等名
      第142回 青森眼科集談会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 若年者の網膜中心静脈閉塞症についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      黒坂成希、鈴木幸彦、鳴海友洋、古川亜美、奈良馨、小堀宏理、野月徳実、古川智美、原藍子、山内宏大、前田奈津姫、工藤朝香、工藤孝志、盛泰子、上野真治
    • 学会等名
      第142回 青森眼科集談会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Vogt-小柳-原田病の再発例の検討2022

    • 著者名/発表者名
      古川智美、小堀宏理、野月徳実、原 藍子、山内宏大、前田奈津姫、工藤朝香、工藤孝志、鈴木幸彦
    • 学会等名
      第140回青森眼科集談会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 全身麻酔下で白内障手術を行った症例についての検討2022

    • 著者名/発表者名
      黒坂成希、鈴木幸彦、鳴海友祥、古川亜美、奈良 馨、小堀宏理、野月徳実、古川智美、原 藍子、山内宏大、前田奈津姫、工藤朝香、工藤孝志、上野真治
    • 学会等名
      第141回青森眼科集談会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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