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網膜色素変性症に対するオプシン類の進行抑制効果の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16907
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

堅田 侑作  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40645834)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード網膜色素変性 / オプトジェネティクス / 進行抑制 / 視覚再生 / AAV / 遺伝子治療 / オプシン
研究開始時の研究の概要

指定難病でもある網膜色素変性はわが国の大きな失明原因の一つであり、早急な治療法の開発が望まれる。近年、遺伝子治療技術の革新に伴って、本疾患に対しても、光駆動タンパク質であるロドプシンタンパク質類の遺伝子導入によって視覚再生が可能であることが報告されているが、臨床応用への課題は多い。本研究ではより高度な遺伝子治療を実現すべく、予防効果のメカニズムの解明と、そこから発展してオプシン類を中心に進行抑制効果物質の探索を行う。

研究成果の概要

これまでにまず予防メカニズムの評価系としてとして、HPLCを用いたレチノイド分析の系の立ち上げを実施した。これによって網膜中のAll-trans-retinalと11-cis-retinalの存在比を測定することが可能となった。系の立ち上げの中で、1網膜からでもretinalを鋭敏に検出できる最適な条件を見出した。
AAVベクターを用いて生直後のP23Hマウスにキメラロドプシンの遺伝子導入網膜下注射で行ったところ、仮説の通り11-cis-rertinalの上昇する傾向が認められた。相対的に11-cis-rertinalが上昇することで、小胞体ストレスが軽減していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究結果から、オプシン類が現在治療法予防法共に確立していない網膜色素変性症をはじめとした遺伝性網膜疾患に対して進行抑制効果をもつ可能性が見いだされ、またそのメカニズムの一端が明らかになった。これによって、今後網膜内での光代謝メカニズムへの理解がより深まるとともに、成果の応用としてオプシン類の遺伝性網膜疾患に対する進行抑制剤としての開発の可能性が広がった。本研究開発を今後さらにすすめることで、光遺伝学的治療の実用化による、遺伝性網膜疾患による社会的損失の是正にも貢献できる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] キメラロドプシンを用いた高感度視覚再生遺伝子治療の取り組み2022

    • 著者名/発表者名
      堅田侑作
    • 学会等名
      第42回日本眼薬理学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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