研究課題/領域番号 |
21K16917
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
加藤 晴之輔 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30444087)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 再生医療 / 毛根鞘細胞 / 上皮系毛包幹細胞 / 熱傷 / 難治性潰瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
所属研究室では、上皮系毛包幹細胞の単離培養法の検討を行い、これまでに安定的に調製する方法を確立した。本研究では、以下について検証する。(1)上皮系毛包幹細胞の単離培養法の改良、(2)上皮系毛包幹細胞の細胞特性の解析、(3)疾患マウスモデル(熱傷モデル、難治性潰瘍モデル)の創部へ上皮系毛包幹細胞を移植した際の創傷治癒効果の有効性。以上から、上皮系毛包幹細胞が広範囲熱傷、及び難治性皮膚潰瘍に対する新規の再生医療として有効であるかについて検証する。
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研究成果の概要 |
重症熱傷患者への上皮化再生医療として、基底角化細胞を用いた自家培養表皮が保険適用となっている。しかし、基底角化細胞培養表皮は、非常に脆く3度熱傷を単独で完全に上皮化することができない。また、熱傷よりも条件の悪い難治性潰瘍においては、適応がない。これは材料である基底角化細胞の能力の限界に由来するところが大きい。したがって、重症熱傷、及び難治性潰瘍の患者へより効果的な治療を提供するために、現行治療を上回る上皮再生能を持ち、迅速に創を塞ぐ治療法の開発が急務である。本研究では、創傷治癒試験により特にバルブ領域の毛包上皮幹細胞による創傷治癒効果が高いことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
広範囲重症熱傷や難治性潰瘍により失った表皮をより迅速に回復させる方法の開発は、非常に重要である。本研究では、現在保険診療で用いられている表皮角化細胞の培養表皮を改良する方策として、より治療効果が高いことが期待される毛包上皮幹細胞による創傷治癒効果を検証した。
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