研究課題
若手研究
哺乳類の皮膚は胎生中期以前には損傷を受けても再生するが、それ以降は再生せずに瘢痕修復されるようになる。マウスでは胎生13.5日までは皮膚が完全再生することを発見し研究を行ってきた。近年の報告で、皮膚では胎生13.5日までは卵黄嚢由来のFetalマクロファージのみが存在し、以降は胎仔肝単球由来のAdultマクロファージと混在することが分かってきた。ここで、胎生13.5日までの皮膚の完全再生にはFetalマクロファージが関与していると考えられた。本研究では、マウス胎仔のFetalマクロファージの創部における形態の変化と動向を解明し、皮膚再生が瘢痕治癒に変化する重要な知見を得る。