研究課題/領域番号 |
21K16926
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
酒井 成貴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00464941)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | マクロファージ / 創傷治癒 / 皮膚再生 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の皮膚は胎生中期以前には損傷を受けても再生するが、それ以降は再生せずに瘢痕修復されるようになる。マウスでは胎生13.5日までは皮膚が完全再生することを発見し研究を行ってきた。近年の報告で、皮膚では胎生13.5日までは卵黄嚢由来のFetalマクロファージのみが存在し、以降は胎仔肝単球由来のAdultマクロファージと混在することが分かってきた。ここで、胎生13.5日までの皮膚の完全再生にはFetalマクロファージが関与していると考えられた。本研究では、マウス胎仔のFetalマクロファージの創部における形態の変化と動向を解明し、皮膚再生が瘢痕治癒に変化する重要な知見を得る。
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研究成果の概要 |
哺乳類の皮膚は胎生中期以前には損傷を受けても再生するが、それ以降は再生せずに瘢痕修復されるようになる。再生する時期のマクロファージは卵黄嚢由来胎生マクロファージであり、創部における形態の変化と動向に関与する。胎生マクロファージの分化機構を知ることは、皮膚再生がどのように瘢痕治癒に変化するかを知る上での重要な知見となる。本研究では胎生マクロファージの性質に関して培養を用いた研究を行い、形質の変化について観察した。胎生期のマクロファージは接着能が低く、成長因子によって接着能を獲得することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚の創傷は瘢痕治癒するが、時に肥厚し、醜形瘢痕となることもある。これらは炎症と線維化に関与しており、これらをコントロールすることによって皮膚の再生が達成できると考えられている。皮膚が再生する胎児期のマクロファージは卵黄嚢由来胎生マクロファージであり、創部における形態の変化と細胞遊走に関与する。胎生マクロファージの分化機構を知ることは、皮膚再生がどのように瘢痕治癒に変化するかを知る上での重要な知見となる。本研究では胎生マクロファージの性質に関して培養を用いた研究を行い、細胞形質の変化や分化について観察した。
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