研究課題/領域番号 |
21K16930
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
廣瀬 勝俊 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (00824898)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨 / 象牙質 / 酸性リン蛋白質 / Fam20C / Dmp1 / Dspp / トランスジェニックマウス / リン酸化 / DSPP / 象牙衛室 |
研究開始時の研究の概要 |
生体硬組織の石灰化は、骨では骨芽細胞が、歯の象牙質では象牙芽細胞が産生する基質蛋白質を核として起こる。特に、硬組織に豊富に存在する酸性リン蛋白質のリン酸化が、石灰化制御に重要であると考えられている。本研究では、基質蛋白質のリン酸化酵素であるFam20Cを過剰発現するマウスと①骨の代表的な酸性リン蛋白質であるDmp1を過剰発現するマウス、または②象牙質の代表的な酸性リン蛋白質であるDSPPを過剰発現するマウスとを交配させたダブルトランスジェニックマウスを用い、生体硬組織における酸性リン蛋白質のリン酸化の役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
生体硬組織の石灰化は、骨では骨芽細胞が、歯の象牙質では象牙芽細胞が産生する基質蛋白質を核として起こる。特に、硬組織に豊富に存在する酸性リン蛋白質のリン酸化が、石灰化制御に重要であると考えられている。近年、Fam20Cが酸性リン蛋白質のリン酸化を担っていることが報告され、全身の中でも特に硬組織に高発現することから、そのリン酸化は硬組織形成に重要であることが示唆される。本研究では、骨芽細胞/象牙芽細胞特異的Fam20C過剰発現マウスと酸性リン蛋白質過剰発現マウスの解析を行い、Fam20Cによる酸性リン蛋白質のリン酸化は硬組織形成の調整に関与することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体硬組織に特異的かつ豊富に存在する酸性リン蛋白質のリン酸化は、硬組織形成に重要な役割を担っていることが明らかとなった。「リン酸化のコントロール」は、骨折治療、直接歯髄覆髄法での新規硬組織誘導、象牙質知覚過敏症、初期う蝕の再石灰化療法などの新規治療ターゲットと考えられた。
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