研究課題/領域番号 |
21K16934
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
織田 善晃 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (20735542)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 概日リズム / 視交叉上核 / 下垂体 / 三叉神経節 / 三叉神経核 / 口腔生理 / 環境生理 / サーカディアンリズム |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類におけるサーカディアンリズムは脳視交叉上核が中枢であり、ここから全身にリズム情報が発振されている。我々は、視交叉上核神経細胞が階層的に異なる位相を示す位相波を形成することを報告している。本研究では、視交叉上核から発信されるサーカディアンリズム情報が、末梢脳部位や全身にどのように出力されているかを解明するために、マウスを用いて視交叉上核-末梢間の機能的コネクトームの探索を行う。本研究により、時刻の異なる生理機能の位相がいかにして制御されているかを解明する。
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研究成果の概要 |
哺乳類におけるサーカディアンリズムは脳視交叉上核が中枢であり、ここから全身にリズム情報が発振されている。これまでに、視交叉上核神経細胞が階層的に異なる位相を示す位相波を形成することを報告している。本研究では、視交叉上核から発信されるサーカディアンリズム情報が、末梢脳部位や全身にどのように出力されているかを解明するために、マウスを用いて視交叉上核、下垂体、および口腔感覚中継領域である三叉神経節におけるサーカディアンリズム特性を解析した。視交叉上核をはじめとする各組織は、自律的なサーカディアンリズムを形成し、中枢-末梢階層機構により機能リズム位相が決定されることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
時計遺伝子欠損マウスについて生体レベルでのサーカディアンリズム表出(輪回し行動の自由継続)及び、視交叉上核、下垂体、三叉神経節におけるサーカディアンリズムを評価した。これらの研究成果は、体内時計中枢・視交叉上核と末梢時計(下垂体および三叉神経節)との中枢-末梢連関を解明するための重要な知見となり、組織間リズム同調因子の特定と共に階層的なサーカディアンリズム同調機構の理解につながることが期待される。これらの研究成果をもとに、体内時計中枢である視交叉上核における生理機能の時間配分を解明し、生体レベルにおける生理機能の時間制御機構を明らかにする。
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