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口腔扁平上皮癌のΔNp63βを介したEMTにおけるmiR-205の機能について

研究課題

研究課題/領域番号 21K16949
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

橋口 有真  九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (80805268)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードOSCC / EMT / microRNA / miR-205 / ZEB / miRNA / p63 / cancer
研究開始時の研究の概要

癌の浸潤・転移には、上皮-間葉転換(EMT)が関与していることが明らかとなってきた。これまでにわれわれは、口腔扁平上皮癌(OSCC)細胞において、p53のホモログであるΔNp63が、EMTの誘導に関与していることを示している。しかし、その詳細な分子機構は不明であったが、そのメカニズムの過程においてmiRNAが重要な役割を担うことを導き、miRNAマイクロアレイ解析を行い、最も発現に変動を認めたmiR-205に着目した。miR-205のOSCC細胞における発現と機能を検討し、miR-205がZEBの発現を直接的に調節することで、OSCC細胞の遊走能・浸潤能に影響を与えていることを明らかにした。

研究成果の概要

上皮間葉転換(EMT)は癌の浸潤・転移においても重要な役割を担うことが明らかとなっている。これまでにわれわれは、口腔扁平上皮癌(OSCC)において、ΔNp63のスプライシングバリアントであるΔNp63βがEMTの誘導に関与していることを明らかにしてきたが、その詳細なメカニズムは不明であった。最近の知見において、そのメカニズムにマイクロRNA(miRNA)の関与が示唆されており、われわれはその中でもmiR-205に着目することで、ΔNp63の下流でEMTと関連するZEB1、ZEB2などの間葉系マーカーをターゲットとして発現を制御し、OSCCの浸潤・転移に関与している可能性を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は口腔扁平上皮癌における浸潤・転移の分子メカニズムの一部にΔNp63と関連してmicroRNA(miR-205)が関与している可能性を示した。癌の転移は生命予後を左右する重要な要素であり、口腔癌においても頸部リンパ節転移や他臓器への遠隔転移は患者の生命予後に大きく関与し、その制御は未だ十分ではない。本研究のように癌の浸潤・転移の分子メカニズムを部分的にでも明らかにしていくことにより、新たな治療標的として治療戦略を確立することで、口腔癌の治療成績の向上に役立てる一助になればと考えている。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 口腔扁平上皮癌におけるDkk1およびDkk3の発現に関する研究 Wnt5a-Ror2シグナル経路との関連について2022

    • 著者名/発表者名
      樋渡萌美、坂本泰基、川野真太郎、丸瀬靖之、金子直樹、橋口有真、服部多市、田中翔一、濱田栄樹、白石由梨香、大部一成、中村誠司
    • 学会等名
      第46回日本頭頸部癌学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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