研究課題/領域番号 |
21K16953
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
行森 茜 昭和大学, 歯学部, 助教 (60813748)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | Foxc1 / 唾液腺発生 / ChIP-seq |
研究開始時の研究の概要 |
唾液腺発生の最初期にFoxc1が重要な役割を果たす可能性が示唆されているが、Foxc1の具体的な作用メカニズムはわかっていない。本研究ではFoxc1を介した唾液腺発生メカニズムを解明することを目的とする。 本研究ではマウス唾液腺発生初期のサンプルを採取し、ChIP-Seqを用いてFoxc1のDNA結合部位をゲノムワイドに解析する。さらに、既に当研究室で取得済みである胎生期唾液腺のRNA-seqによる遺伝子発現プロファイルおよびSox9 ChIP-seqの結果と統合することで、Foxc1の制御遺伝子の同定、およびSox9との相互作用の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題はFoxc1 ChIP-seqを用いて唾液腺発生段階におけるFoxc1の標的遺伝子を明らかにすることを目的とした。Foxc1 ChIP-seqでは60906個のピーク(推定標的遺伝子14950種)が認められ、推定標的遺伝子は唾液腺の形態形成との関連が示唆された。次に、ChIP-seqデータをRNA-seqデータや過去の文献と比較し、唾液腺発生に関連する標的遺伝子の候補を絞り込んだ。今後は候補となる標的遺伝子の発現変動解析を通じて、Foxc1の標的遺伝子の同定を進める予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を通じて、唾液腺の初期発生におけるFoxc1の標的遺伝子を推定することが出来た。唾液腺発生に重要な役割を果たす転写因子とされるFoxc1の標的遺伝子が明らかになることによって、唾液腺の初期発生シグナル経路の解明に繋がることが期待される。唾液腺発生メカニズムの解明により、ダイレクトリプログラミングや生体内遺伝子導入など唾液腺再生医療技術開発の基盤的知見を提供することができるものと思われる。また転写因子の相互作用により、胎生期口腔粘膜から唾液腺原基への運命決定が制御されていることを証明できれば、胎生期口腔粘膜を由来とする下垂体や歯の発生研究分野にも重要な知見となり得る。
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