研究課題/領域番号 |
21K16959
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
中尾 寿奈 朝日大学, 歯学部, 助教 (30734173)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔がん / 扁平上皮癌 / 上皮性異形成症 / 腫瘍免疫 / マクロファージ / 病理学 / 免疫組織化学染色 / 口腔癌 / 歯学 / 上皮性異形成 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔上皮性異形成は口腔がんで最も多い組織型である扁平上皮癌の前駆病変として知られている。上皮性異形成の早期発見、適切な診断および治療によりがん発生抑制が望まれる。しかし、上皮性異形成を経た詳細な発癌メカニズムは未だ明らかではない。また上皮性異形成の診断基準には、より客観的な分子生物学的特徴を捉えた診断基準が必要とされる。我々はこれまでの研究で口腔上皮性異形成および扁平上皮癌の上皮細胞における炎症性タンパク質であるS100A8, S100A9の発現変動を見出した。本研究では口腔粘膜上皮腫瘍性病変を規定する因子とその発現メカニズムを検索する。
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研究実績の概要 |
本研究は口腔扁平上皮癌およびその前駆病変である上皮性異形成の発生に関する分子生物学的因子の検索を目的とし、病変におけるS100A8, S100A9の高発現に着目してきた。これまでに、ラットおよびヒト病変組織における上皮細胞では恒常的に発現を認めたが、腫瘍性病変では腫瘍細胞である上皮細胞内での局在の変化を認め、腫瘍化との関連が示唆された。また上皮細胞の他、免疫組織化学染色にて腫瘍間質細胞にもこれらを発現した細胞を認めた。腫瘍間質には腫瘍関連マクロファージ(TAM)や骨髄由来免疫抑制性細胞(MDSC)など腫瘍の増殖や進展に関連する因子が知られていることから、これらとS100A8, S100A9発現を検索するために、CD68, CD163, CD14, CD33の免疫組織化学染色を行い、S100A8, S100A9の目的と発現機序を検索している。腫瘍免疫応答の解明の他、組織学的診断において客観的特徴が必要とされる上皮性異形成の診断の向上につながると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
染色条件設定に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
抗体、症例数を増やし検討していく。データの統計学的解析を進め、S100A8とS100A9の役割を検討する予定である。
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