研究課題/領域番号 |
21K16983
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
丸山 顕太郎 東北大学, 大学病院, 医員 (80833805)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | メカニカルストレス / エクソソーム / 歯根膜細胞 / micro RNA / miRNA / DDS |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病における炎症反応において、抗炎症型M2マクロファージは、炎症を収束させ組織を治癒に向かわせるため、新規治療法のターゲットとして注目されている。申請者らが見出した抗炎症作用を有するメカニカルストレス応答性歯根膜細胞エクソソームは、M2マクロファージ誘導能を有することが示唆される。本研究の目的は、同エクソソームに含まれるM2マクロファージ分化誘導マイクロRNAを同定し、それらを高濃度に含包させたエクソソームによるドラッグデリバリーシステムを開発することである。本研究は、M2型マクロファージ分化誘導機構の解明や、歯周組織の炎症制御に対する創薬の開発に貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
メカニカルストレスを付与した歯根膜細胞から抽出されたエクソソームに含包されるmiRNA発現量を解析すると、メカニカルストレスを付与しない歯根膜細胞由来エクソソームと比較しhas-miR-146a、has-miR-125a-5pの発現上昇が確認された。一方、has-miR-126-3pの発現に変化は見られなかった。hsa-miR-125a-5p mimicを導入した歯根膜細胞いおいてhsa-miR-125a-5pの遺伝子発現上昇が確認された。また、mimic導入細胞由来エクソソームにおいてもhsa-miR-125a-5pの遺伝子発現上昇が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病における炎症の制御において、抗炎症型M2マクロファージが炎症を収束させ、組織を治癒に向かわせることが注目されている。申請者らはこれまでに抗炎症作用を有するメカニカルストレス応答性歯根膜細胞エクソソームを見出しているが、本研究では同エクソソームに含まれると推測されるM2マクロファージ分化誘導性micro RNAを同定し、それらを高濃度に含包させたエクソソームを用いたDDSへの基盤を構築することを目指した。本研究を通して得られた知見はM2マクロファージ分化誘導機構の解明や、メカニカルストレスを応用した生体細胞由来エクソソームを用いた炎症制御に対する創薬の開発に貢献することが期待される。
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