研究課題/領域番号 |
21K17000
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
染屋 智子 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60801470)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | エンジニアリングプラスチック / CAD/CAM / 歯科用ポスト / クラウン / ポリエーテルエーテルケトン / CAD/CAM冠用ガラスセラミックス / 摩耗挙動 / PEEK / ポスト / 支台築造体 / PEKK / ポリエーテルケトンケトン |
研究開始時の研究の概要 |
エンジニアリングプラスチックは高強度であるとともに、低い弾性係数を持つことから骨の代替材料として整形外科領域で用いられている。本研究ではエンジニアリングプラスチックの1つであるPEKK(ポリエーテルケトンケトン)とCAD/CAM技術を掛け合わせることにより歯根破折の可能性を低減し、またポスト内での界面破壊を減少させる一塊型PEKK製ポストの応用に向けた基礎的データ収集を目指すものである。ポストとしてのPEKKの力学的評価に留まらず、PEKK製ポストの根管内での維持力評価や最終補綴装置装着後の歯根疲労強度までをも調査し、多視点からアプローチする。
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研究成果の概要 |
エンジニアリングプラスチック(PEEK)で歯科用ポストを製作し、支台築造用コンポジットレジン(CR)との維持力や維持力向上に寄与する前処理について調査した。その結果、PEEKに対してサンドブラスト処理を行うとPEEKとCRとの維持力を向上させることが明らかとなった。また支台築造後の最終補綴に用いるCAD/CAMブロックガラスセラミックスの微細構造や結晶構造はエナメル質との摩耗挙動に影響することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CAD/CAM技術で製作したエンジニアリングプラスチック製歯科用ポストは、サンドブラスト処理とプライマー処理を行うことによって現在臨床で用いられているファイバー強化型コンポジットレジンポストとの同程度の維持力を確保することができた。また支台築造後におけるクラウン材料(ガラスセラミックス)の選択時には、結晶構造や結晶粒の大きさを考慮する必要があることが明らかとなった。
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