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サンゴ外骨格由来顆粒を用いた線維芽細胞増殖因子担持担体の歯槽骨再生

研究課題

研究課題/領域番号 21K17016
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

小林 信博  大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (90803338)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードサンゴ外骨格由来顆粒 / 線維芽細胞増殖因子 / 歯槽骨再生
研究開始時の研究の概要

線維芽細胞増殖因子(bFGF)は血管新生作用を有し、新生血管に富んだ良性肉芽を形成するため、創傷治癒を促進させると同時に歯周組織再生を促進する効果がある。申請者はbFGF のヘパリンとの親和性に着目しヘパリンをあらかじめサンゴ外骨格由来顆粒に化学的に結合させた薬物担持担体を作製する技術を有する。本研究の目的は、サンゴ外骨格由来顆粒に化学的にbFGFを結合させ、ビーグル犬一壁性骨欠損によって歯槽骨を含めた歯周組織再生の可能性を明らかにすることである。

研究実績の概要

線維芽細胞増殖因子(bFGF)は血管新生作用を有し、新生血管に富んだ良性肉芽を形成するため、創傷治癒を促進させると同時に歯周組織再生を促進する効果がある。申請者はbFGF のヘパリンとの親和性に着目しヘパリンをあらかじめサンゴ外骨格由来顆粒に化学的に結合させた薬物担持担体を作製する技術を有する。
本研究の目的は、サンゴ外骨格由来顆粒に化学的にbFGFを結合させ、ビーグル犬一壁性骨欠損によって歯槽骨を含めた歯周組織再生の可能性を明らかにすることである。本複合材はティッシュエンジニアリングの3 要素のうち足場とシグナル因子の2 要素に加え、そのシグナル因子を担持する生体機能性を兼ね備えているため自家骨移植や細胞移植に代わる骨の再生医療材料となりうる。本材料が実用化すれば、ヘパリンはbFGF だけでなく他のサイトカインとも親和性が高いことが知られており、サイトカインを用いた歯周組織再生治療の発展にも大きな貢献が期待できる。
養殖されたエダフィック耐熱サンゴから、移植材料となる可能性のある直径600から1,000μmのサンゴ顆粒(CG)を調製した。ヒト歯根膜線維芽細胞は、CG 添加後 7 日目の培養においてミトコンドリア活性の大幅な増加を示した。 ビーグル犬の顎骨に実験的に作成した一壁下骨欠損に CG を充填したところ、欠損は約 8 週間以内にほぼ完全に消失し、置換部分では骨組織の成長が観察された。 これは、これまで自己治癒不可能と考えられていた骨欠損が極めて急速に治癒していることを示している可能性がある。 養殖サンゴ (モンティポラ ディジタータ) の安定供給に基づいて、CG は歯槽および顎骨欠損の理想的な代替材料となる可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ビーグル犬一壁性骨欠損によって歯槽骨を含めた歯周組織再生の実験が終了したが、解析は終了してないため。

今後の研究の推進方策

サンゴ外骨格由来顆粒に化学的にbFGFを結合させ、ビーグル犬一壁性骨欠損によって歯槽骨を含めた歯周組織再生の可能性を明らかにする。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Bone augmentation with a prototype coral exoskeleton-derived bone replacement material applied to experimental one-wall infrabony defects created in alveolar bone2023

    • 著者名/発表者名
      IKEDA Hayato、OKAMURA Tomoharu、NISHIKAWA Tetsunari、KOBAYASHI Nobuhiro、HASHIMOTO Yoshiya、TOMINAGA Kazuya、ISEKI Tomio
    • 雑誌名

      Dental Materials Journal

      巻: 42 号: 3 ページ: 319-326

    • DOI

      10.4012/dmj.2022-214

    • ISSN
      0287-4547, 1881-1361
    • 年月日
      2023-05-25
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 歯槽骨に作製した実験的一壁性骨欠損に応用した試作サンゴ外骨格由来骨補填材による骨増生2022

    • 著者名/発表者名
      池田隼人、 岡村友玄、 西川哲成、 小林信博、 橋本典也、 富永和也、 井関富雄
    • 学会等名
      大阪歯科学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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