研究課題/領域番号 |
21K17023
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
右藤 友督 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10816680)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インプラント / 即時埋入 / 骨質 / PTH |
研究開始時の研究の概要 |
デンタルインプラントは失った歯を補う有効な治療法であるが、インプラントが顎の骨と結合する「オッセオインテグレーション」を獲得するまでに数か月の期間を要するため、治療期間が長期化するという問題がある。本研究ではまず、抜歯とインプラント埋入を同時に行う即時埋入の有効性をラット上顎骨へのインプラント埋入によって検証する。更に、近年見いだされたPTH製剤による骨量増大効果、骨質向上効果を、口腔内の局所に薬剤投与する簡便な方法を併用することにより、インプラント治療の期間を大幅に短期化する革新的な治療法の開発を目指すことが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
ラット上顎骨において,抜歯と同時にインプラント埋入を行った結果,十分な安定性が得られ抜歯即時埋入の実験モデルが作成された.インプラント埋入にPTH製剤の口腔内局所投与を組み合わせることで,インプラント周囲の骨治癒が促進され,更に骨質,骨量ともに増大することが分かった.またインプラント埋入後術により周囲骨のコラーゲン線維が変性し,長期間骨内に残存することも明らかとなった.これはインプラント周囲骨の力学的機能に影響を及ぼすと考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床ではすでに実施されている抜歯即時インプラント埋入術に対し基礎科学的な裏付けを行う実験モデルをラットにおいて確立した.更にPTH製剤を利用してインプラント治療の欠点の一つである治療期間の長さを短縮する方法を開発したことに社会的意義がある.またPTH製剤の併用で骨量と骨質を改善できることを明らかにし,未だ不明な点の多いインプラント周囲骨における分子生物学的動態を解析したことに学術的意義がある.
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