研究課題/領域番号 |
21K17029
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
望月 真衣 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (90821934)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 歯髄幹細胞 / 無血清培養 / 自己多層化 / 細胞シート / 硬組織再生 / 間葉系幹細胞 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
間葉系幹細胞を用いた再生医療応用が進むなか、歯髄幹細胞(DPSCs)は優れた幹細胞特性を有した細胞源である。これまでに無血清培養において、DPSCsの分離と大量培養に成功した。さらに、type 1 collagenを培養皿にコーティングすることでDPSCsが活発な増殖を維持し、コラーゲンを産生して多層化しつつも、幹細胞特性と正常な核型が維持されることを明らかにした。 本研究は、無血清培養においてDPSCsが、コラーゲンを自律的に産生することで多層化する特性に着目し、異種血清や生体材料を使用することなく、自己多層化して三次元構築されたDPSCsを移植する臨床的かつ効率的な新規骨再生法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、歯髄幹細胞(DPSC)を用いた安全な細胞治療を目指して、無血清培養下で形成される「自己多層化細胞シート」による新規骨再生法の開発を目的とした。本研究成果によって無血清培養条件の最適化を達成した自己多層化細胞シートは、ピンセットで把持できるほどの優れた操作性と強度を有し、さらにin vitroとin vivoにおいて高い硬組織形成能を示した。特許出願も完了した全く新しい細胞シート技術に基づく自己多層化細胞シートは、安全かつ効果的な硬組織再生医療に貢献する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的な再生医療に対する期待の高まりにともない、細胞を用いた再生医療は安全性と有効性が求められ、さらに治療技術の高い再現性を備えた医療提供が望まれる。 本研究は、異種血清を含まない無血清培養下で歯髄幹細胞(DPSC)を培養して、短期間で効率的に自己多層化細胞シートを形成する新技術を開発した(特許出願中)。さらに、優れた操作性と強度を有する自己多層化細胞シートは、高い硬組織形成能を示した。 本研究成果から、自己多層化細胞シートによる安全かつ効果的な硬組織再生医療が期待される。
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