研究課題/領域番号 |
21K17036
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
兒玉 匠平 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80882993)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 咀嚼 / 舌運動 / 舌圧 |
研究開始時の研究の概要 |
舌は,咀嚼・嚥下において非常に重要な役割を果たす器官でありながら,その動きは直接観察することができない.本研究課題の目的は,咀嚼時の舌運動と舌圧とを同時計測し、舌の部位的・機能的な特徴を明らかにすることである。被検食品としてグミゼリーおよびガムを用いて咀嚼から嚥下に至る一連の動作を同時計測し,舌の部位的・機能的な特徴を明らかにする.
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研究成果の概要 |
舌の動きは口腔機能を発揮する上で必要不可欠であり,舌機能低下に対する評価は主観的評価のみではなく,客観的な評価も必要である.本研究は,我々の構築した舌運動と舌圧発現様相を同時測定する舌運動機能評価システムを用いて,ガム咀嚼時の舌運動と顎運動の詳細を探索することを目的とした.その結果,舌は開口後、最大開口まで前方へ移動し、閉口運動時には咀嚼側へ移動した.舌は閉口期に一度下方に移動した.閉口後,舌は右,上,後方に移動し元の位置に戻った.これらの動きは,食物が歯列の上に置かれ,歯列で咀嚼された食物が再び舌の上に置かれるためと考えられた.本研究により,ガム咀嚼時の一連の舌運動パターンが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でガム咀嚼時の一連の舌運動パターンが明らかになった.今後さらに舌運動と舌圧発現様相を同時に評価することで,互いの関連性が判明できる可能性がある.舌運動測定装置は大型で持ち運びが困難であるが、軽量で持ち運びが可能な舌圧センサシステムのみで舌の運動障害の診断が可能になれば,より効果的なリハビリテーションを行うことができると考えた.
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