研究課題/領域番号 |
21K17039
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
豆野 智昭 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50845922)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 歯の欠損パターン / 歯の喪失 / 大規模データ / 高齢者 / 疫学調査 / 長期縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,9年間のコホート研究の大規模調査データベースを用いて欠損部位やパターンの変化について検討することである.本研究では,自立した生活を送っている高齢者を対象として調査を実施し,全身疾患,歯数,修復状況,歯周組織,咬合力,口腔乾燥,口腔衛生状態,義歯の使用状況などを記録する.得られた9年間の縦断データより,縦断的統計分析ならびにペトリネットを用いて欠損パターン,欠損拡大の推移を分析する.
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研究実績の概要 |
本コホート研究では,大人数の地域在住高齢者を対象に会場調査を行い,得られた縦断的データを用いて,欠損部位やパターンの変化について検討することを目的としている. 2022年度は,感染対策に十分配慮したうえで,4地域の在住高齢者336名(伊丹地区110名,朝来地区80名,板橋地区97名,奥多摩地区49名)に対して会場調査をおこなった.SONIC研究で昨年度までに調査を終了している70歳から90歳までの各年齢群の計約2300名分のデータに対して,本年度の新たな追跡調査(80歳,90歳群の9年経過,70歳群の12年経過)を追加し,約800名の9年間の縦断データベース(2023年3月末時点でデータ整理が終了しているものに限る)を構築した. 研究実績としては,左右臼歯群と前歯群とを3ブロックとみなし,上下顎合計6ブロックの満ち欠けを64パターンに分けたCummerの分類に基づき,ベースラインから9年経過時点におけるCummerの分類の推移のルートを,機械学習手法を用いて描記し分析した.最終的な分析対象となった814名のうち,歯数の減少を認めた者は450名(55.3%), Cummerの分類の変化が生じた者は312名(38.3%)であった.全64パターンのCummerの分類のプロット図において,312名の分類の変化のルートを図示したところ,最も頻度が多かったものは,上顎のブロックがすべて喪失した後に,下顎ブロックが欠損するルートであった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19の影響で,2022年度最初に行う予定であった調査が2022年度終わりに行うことになり,さらに人数を制限した状態で調査したため.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は,2022年度末までに行った調査のデータ整理・分析を引き続き行う.また,COVID19の5類感染症移行に伴い,感染対策には十分配慮したうえで,一部対応の見直しを行い,調査効率の向上を図る.
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