研究課題/領域番号 |
21K17043
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小畠 玲子 広島大学, 医系科学研究科(歯), 専門研究員 (60884145)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | チタン多孔体 / インプラント / 複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
広範囲顎骨再建ののちにインプラント治療を適応することは,治療期間が長くなること,チタン多孔体への埋入窩形成時の切削熱など,解決するべき課題がある.そこで,新たなコンセプトとして,生体活性チタン多孔体とインプラント体を複合させた「ハイブリッド機能性顎骨再建複合体」の開発を着想した.本材料は,骨再建とインプラント支持による機能回復を早期に達成し,骨代謝の低下する部位でも確実に骨再建とインプラント支持が獲得できることが期待できる.これにより骨再建とインプラント支持を同時に,迅速に,かつ確実に達成できる「ハイブリッド機能性顎骨再建複合体」の新規開発を目指す.
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研究実績の概要 |
本年度はアルカリ処理にて生体活性チタン多孔体を作成し,骨芽細胞活性の分化動態の検討および骨質低下部位での骨形成促進効果を検討した. 製作したチタン多孔体(気孔率85%)に5N水酸化ナトリウム水溶液によるアルカリ処理を施し,蒸留水にて洗浄後,オートクレーブ滅菌し,生体活性チタン多孔体を製作した.controlとして洗浄の後オートクレーブにて滅菌した未処理チタン多孔体を用いた. 各条件の材料にマウス骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)を播種し,骨分化誘導培地にて培養し骨芽細胞活性を測定した.生体活性チタン多孔体は未処理チタン多孔体と比較し高い骨芽細胞活性を有することが示唆された. ニュージーランドホワイトラビット骨質低下モデルの両側大腿骨に生体活性チタン多孔体および未処理チタン多孔体をそれぞれ埋植し,3週後に組織ブロックを採取,非脱灰研磨標本を作成した.組織学的観察および組織形態計測学的評価より,生体活性チタン多孔体は未処理チタン多孔体と比較し良好な骨形成を達成した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
細胞実験に時間を要したため.現在動物実験を行っている.
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今後の研究の推進方策 |
生体活性チタン多孔体-インプラント複合体の製作および,ラビット骨質低下モデルでの埋入試験による骨形成ならびオッセオインテグレーションの獲得について検討する.その成果について学会および国際誌への発表を行う予定である.
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