研究課題/領域番号 |
21K17046
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
菅 悠希 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (20803620)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 咀嚼 / アディポネクチン / レプチン / 迷走神経 / インスリン |
研究開始時の研究の概要 |
咀嚼は消化管ホルモン・糖代謝系に影響を与えることが知られているが、咀嚼がどのようなメカニズムでインスリンの分泌に関わるかは未だ不明な点が多い。本研究では咀嚼によるインスリン分泌における迷走神経の関係について、生化学的・組織学的に検討を行うことにより咀嚼による迷走神経を介したインスリン分泌のメカニズムを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究はマウスc57BL/6Jを用いて咀嚼による迷走神経を介した分泌メカニズムの検討を行う。1. 健常マウスにおける迷走神経を介した咀嚼動態の相違が糖代謝に与える影響2. 糖尿病モデルマウスにおける迷走神経を介した咀嚼動態の相違が糖代謝系に与える影響を測定した。健常マウスにおいてアディポネクチン濃度、ニューロペプチドY濃度、PEPCK濃度、膵ベータ細胞面積で有意な差を認めたが、レプチン濃度において有意な差を認めなかった。糖尿病モデルマウスにおいて同様の実験を行ったところレプチン濃度で有意な差を認めたが、アディポネクチン濃度、ニューロペプチドY、膵ベータ細胞面積において有意な差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は咀嚼による迷走神経を介した分泌メカニズムの検討を行うことを目的として、その結果健常マウスにおいて咀嚼がアディポネクチンに影響を与えたこと、糖尿病モデルマウスにおいて咀嚼がレプチンに影響を与えたことを明らかとした。これらは咀嚼が糖代謝系に与える影響の一因であると考えられる。本研究の成果は糖尿病に対する咀嚼の効果の検証である。
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